NHKメディア総局長 Nスぺ「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」に言及「一定の報告受けていた」
NHKは20日、東京・渋谷の同局で定例メディア総局長会見を行い、先月20日に放送された旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)の故ジャニー喜多川元社長を取り上げた「NHKスペシャル ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」(後9・00)について言及した。 【写真あり】【出場歌手一覧】NHK紅白歌合戦 Number_i、こっちのけんと…今年を彩る初出場組も ジャニー元社長による所属タレントへの性加害は、昨年3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きく注目された。外部専門家による再発防止特別チームが8月に発表した調査報告書で、「長期間にわたって性加害が繰り返されていた」と認定され、9月の会見で認めた。 番組では、当時を知る人物の証言をもとに構成され、メディアとの関わり方や姉・メリー喜多川さんと築き上げた事務所の実態に踏み込み、反響を呼んだ。 同局では放送直前の先月16日、同日をもって旧ジャニーズ事務所のマネジメント業務などを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT」の所属タレントの番組への新規起用を再開することを正式に発表。性加害問題を受け、昨年9月に新規起用を停止してから1年以上が経過。ようやく事態が進展したばかりだった。 山名啓雄メディア総局長は番組の内容について「一定の報告を受けていた」と説明。山名総局長に対する出演のオファーがあったのか、との質問には「どういう番組かというのは聞いていたが、(出演のオファーなどは)ない」と否定した。 さらに担当者は「個別の番組の制作の過程はお答えしておりません」と話すにとどめた。