「生産するほど赤字」韓国・大田の練炭工場、3カ所のうち2カ所が廃業
【11月13日 KOREA WAVE】韓国の大田(テジョン)地域で稼働していた練炭工場3カ所のうち2カ所が昨年9月と今年3月に経営難で廃業した。練炭を暖房に用いるのは主に低所得の高齢者層のため、簡単に価格を上げることができないためだ。 「20年以上練炭工場を運営してきましたが、生産すればするだけ赤字が増える。仕方なく廃業しました」 数十年間、庶民の厳しい冬にぬくもりを届けてきた工場の従業員はこう言って肩を落とした。 大田市大徳区(テドクク)にある練炭工場はひっそりしていた。本来なら冬を控えて練炭が最も売れる時期で機械の音が鳴りやむことはないが、稼働がストップした工場内は真っ暗で練炭の粉とほこりが積もりつつあった。 残る工場は1つだが、そこも稼動率は30%と高くない。足りない物量は他地域から運ぶため費用がかかり、価格は1つ90~100ウォン(1ウォン=約0.1円)以上高くなった。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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