至福のダッチパンケーキとワインと。「PATH」(代々木八幡)で楽しむ朝と夜の“パン飲み”
シンプルで飽きのこないサンドイッチはワインの最高のお供
「PATH」のモーニングは、サンドイッチやカンパーニュ、定番のダッチパンケーキなど、少し贅沢でありながらもカジュアルなメニューが並びます。「朝からコーヒーとクロワッサン、そんな組み合わせを楽しむ朝食のあの感じが凄く好きだった」というのは原シェフ。お店では毎朝「パン・ド・カンパーニュ」が並び、その時々によってカヌレやクラシックなフランス菓子「パン・ド・ジェンヌ」をはじめとした様々なお菓子が並ぶことも。このPATHでは、誰でも知っているようなお菓子やクラシックなお菓子を“奇をてらわず丁寧に作る“ことを心掛けているんだとか。“朝からでも、昼からでも飲める”今回のパン飲み連載でぴったりなのが「サンドイッチ」です。ハムとカマンベールの定番メニューは、鶏むね肉とその時の旬の野菜を使ったボリュームたっぷりのサンドイッチ。そのルーツは、パリの朝食の定番「ジャンボン・ブール」。本当はバゲットで作るところをPATH流にアレンジ。ハムは角にしてのせたり、厚い部分と薄い部分で食感のアクセントを意識するなど、シェフの技が光ります。シンプルだけど、毎回口いっぱいほおばって食べたくなるようなサンドイッチです。このサンドイッチに合わせたワインは、自然派ワイン醸造家シリル・ル・モアンのナチュールワイン。フランスのロワール地方アンジュ地区のワインで、ぶどう自体はタンニンのあるものを使っていながらロゼのような味わいのものをペアリングしてくれました。続いてモーニングの定番、ダッチパンケーキを紹介します。
ほおばる幸せ。名物のダッチパンケーキに、笑みがこぼれる
名物モーニングの 「ダッチパンケーキ 生ハムとブッラータ」は、ほとんどの人が注文する人気のメニュー。ダッチオーブンで焼き上げ、下の方はもっちりとした厚めの生地に、まわりはふか~っとした食感。フォカッチャのような食感にも近い生地感です。そして特筆すべきはたっぷり盛られた生ハムと、モッツアレラチーズに生クリームを混ぜ込んだブッラータチーズ。ナイフを入れると、トロっとチーズがあふれます。別添えのメープルシロップをかけると、生ハムの塩味とチーズのミルキーなコクが合わさり、独り占めしたくなるほどの美味しさ。撮影中も「美味しすぎて独り占めしたい」とその美味しさに衝撃を受けていた雪見みとさん。一つ一つ注文を受けてから焼き上げ、手間暇かかるこのダッチパンケーキをメニューに加えた理由を原シェフに伺いました。原シェフ「たまたまアメリカで何気なく食べたものが、ダッチパンケーキで凄く記憶に残っていました。クオリティ的にはおおざっぱなものでしたが、このダッチパンケーキをしっかり作ったら凄く美味しいものになるんじゃないか? そう思い、帰国後はほぼ毎日試作していましたね。生地は冷凍庫で寝かせたらいいのか、常温で保管がいいのか、焼き方を含めありとあらゆる試作を重ねました。チーズはご近所さんでもある『チーズスタンド』さんのものを使っています。それはどこよりも早く届くし、チーズはフレッシュが一番おいしいので(笑)。」
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