「全部なめまわせ」「髪の毛食えや」 同居女性が凄惨な暴行を受け死亡… 22歳男が記者との面会で語ったこと「十数年の懲役なんてごくわずかで、痛くもかゆくも…」4月16日に2審判決
「被害者の尊厳を蹂躙した残忍で悪質な犯行」1審判決は懲役12年
大阪地裁堺支部(荒木未佳裁判長)は去年11月の判決で、「被告の申告内容は “被害者が包丁を持って襲ってきたため暴行を加えた” というもので、明らかに正当防衛を意識したウソをついており、自首は成立しない」と指摘。 「一連の暴行は、もはや拷問ともいうべきで執拗かつ苛烈。非情な強要行為を含め、被害者の尊厳を蹂躙(じゅうりん)した残忍で悪質な犯行だ」と糾弾し、山中被告に懲役12年を言い渡した。
「十数年の懲役なんてごくわずか…」拘置所の面会室で記者に“豪語” 被害女性のことを小指を立て…
1審判決後に山中被告は、拘置所でMBSの面会取材に応じた。そして、判決を受けてのコメントは次の通りだと語った。 《拘置所の面会室で山中元稀被告が記者に伝えたコメント》 「私の長い人生からすれば、十数年の懲役なんてごくわずかで、痛くもかゆくもまったくくらいません(原文ママ)」 「20代といえば、社会一般的に周囲の20代は遊び盛りです。ですが、私は他と異なり、私の20代は懲役で自由(原文ママ)を余儀なくされる始末です」 「ですが私は腐りません。私の20代は猛勉強し、少し脂の乗った30代に大きく飛躍し、BIGになる!これが私の人生計画・ライフプランです」 「まったくありません、ではないか?」「自由ではなく、不自由ではないか?」と記者が確認しても、被告は自分が述べた通りだと主張した。 また「このコメントは、公判で被告が述べた反省の弁と矛盾しないか?」と問いかけると、被告は「矛盾しないと思う」と答えた。 被害女性のことを、小指を立てて「コレ」と呼ぶ場面もあった。
控訴審では「量刑不当」などを主張
「十数年の懲役なんて…」と本人は口にしていたものの、面会後に山中被告側は、1審判決を不服として大阪高裁に控訴。 今年3月の控訴審公判で、被告の弁護人は「被告の申告で捜査が混乱したという点もない」などとして改めて自首の成立を訴え、「懲役12年の量刑は重すぎる」と主張した。 公判には被告本人も出廷し、1審時と風貌に大きな変化はなかったものの、両耳に小さく光るピアスをつけていた。 また、被告人質問では「判決後に記者と面会したことはない」と、1審後に面会取材に応じた事実自体を否定。自らの言動を“なかったことにしようとする”場面もあった。 被告側の主張に対し、大阪高裁はどんな判断を下すのか。2審判決は4月16日に言い渡される。 (MBS大阪司法担当 松本陸)