ドラァグクイーンの米コンテスト番組 台湾人参加者が優勝 蔡総統が祝福
(台北中央社)米国時間19日に放送された、きらびやかなメークと衣装をまとうドラァグクイーンのコンテスト番組「ル・ポールのドラァグ・レース」の最新回で、台湾人参加者のニンフィア・ウインドさんがシーズン16の優勝に輝いた。台湾人が頂点に立つのは初めて。蔡英文(さいえいぶん)総統は台湾時間20日、同番組のインスタグラムを通じて祝福のコメントを寄せた。 同番組は2009年に放送を開始。最新作となるシーズン16は今年1月からスタートし、初の台湾人参加者となったニンフィアさんを含む14人が美しさやパフォーマンスを競った。アジア人が優勝するのは初めて。 ニンフィアさんは米ロサンゼルスで生まれ、主に台北と香港を行き来しながら育った。高校生の時にKポップに触れてパフォーマンスに興味を持ち、大学時代には英国に留学しファッションデザインを学んだ。その後ドラァグクイーンの世界に足を踏み入れ、22年に米ニューヨークに移住した。 蔡総統は、番組内で優勝を知ったニンフィアさんが「台湾、これはあなたへのプレゼントよ」と発言したことに触れ「台湾はあなたが勇敢に生きることに感謝する」と語った。 (楊令瑜、温貴香/編集:齊藤啓介)