口に鉛筆や筆をくわえて制作 青森県立美術館で佐藤涼さんの個展
青森朝日放送
青森市出身のアーティスト 佐藤涼さんの個展が、4日から青森県立美術館で始まりました。 県立美術館のコミュニティギャラリーには、佐藤涼さんの描いた鉛筆画の作品が並びます。 佐藤さんは、脳性まひのため生まれつき手足が不自由ですが、口に鉛筆や筆をくわえて絵を描いています。 【澤田愛美アナウンサー】 「こちらの作品、いきいきとした表情が素敵ですよね。作品の隣にはモニターがあって、この作品がどのように生まれたのか制作風景を見ることができます」 【アーティスト 佐藤涼さん】 「本当にお前が描いたのかっていうのをよく言われるので、証拠物件として」 展示会場で、特に存在感を放つのが一際大きなこの作品。実はこちらの絵とつながりがあります。 【アーティスト 佐藤涼さん】 「『possibility』という赤ちゃんの絵があるのですけれども、コンセプトとしてはその絵の3秒後という絵で、タイトルは[radiance]というのですけど、人の内側から出てくる光だとか、そうした意味で、可能性が無限にあるぞという」 「人の表情は非常に難しくて、1本でも線が変わると全然変わるので」 佐藤さんにとって初のプロジェクションマッピングの作品です。のびのびと飛び回っているのは…。 【アーティスト 佐藤涼さん】 「ペンギンなので空飛べないじゃないですか、彼は飛びたいという目標があって。私もやっぱりあれもできないこれもできないと言われてきましたけども、こういう空間作れたので、彼もきっとやればできるなと思って」 この他にも、絵本の原画の展示もあり、ストーリーとともに作品を楽しむこともできます。 佐藤さんの個展は、県立美術館のコミュニティギャラリーで8日まで開かれています。入場は無料です。