紫色の「アメシスト」と黄色の「シトリン」が混ざる「アメトリン」の構造が目で見てわかるスライス研磨品

　原石・化石の特集企画「ミネラルロマンス」が4月18日、名駅の「ハンズ名古屋店」（名古屋市中村区名駅1）10階で始まった。（名駅経済新聞） 【写真】格子状に結晶する姿が珍しいブラジル産の「スペサルティンガーネット」の結晶 　海外で開催される原石・化石展（＝ミネラルショー）で買い付けた商品を販売する名古屋店オリジナル企画で17回目となる「ミネラルロマンス」。 　今回は、企画担当者の塩野正鎮さんらがアメリカ・アリゾナ州ツーソンで開催された「ツーソンミネラルショー」に出向き、2週間の滞在で約7000点を買い付けた。塩野さんによると、鉱物人気の高まりから現在、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界各地のバイヤーが高品質の鉱物の標本を取り合っている状態という。「人気のある物は高すぎて僕たちでは買えない。当店のミネラルロマンスで求められている、買いやすい価格とクオリティーを提供できる物を買い付けてきた」と塩野さん。 　店頭には常時約1000点を並べ、売れる度に新しい商品を補充する。石英などの隙間で成長し、格子状に結晶する姿が珍しいブラジル産の「スペサルティンガーネット」の結晶、「世界で一番強く蛍光する」というイギリス・ダーハムの鉱山の「蛍石」、透明な水晶上に結晶したエメラルドグリーンの「ダイオプテーズ」、「アマゾナイト」と「スモーキークォーツ」が共生したアメリカ産の標本、紫色の「アメシスト」と黄色の「シトリン」が混ざる「アメトリン」の構造が目で見てわかるスライス研磨品、近年、ブラジルで見つかったという「ユークレース」のピンク色の標本、2019年に登録された新鉱物で、見る角度により青色と黄色の2色を持つ特徴がある「ローレントーマサイト」など、さまざまな姿、色、形の鉱物の標本を用意する。 　塩野さんによると、初日は開店と同時にコレクターたちが足早にやってくるという。「関東・関西からの来店もある。1時間くらい品定めし、気に入った品を買っていく。午後から陳列するお薦め品もあるので、それを見越し、休憩を挟んで朝から夕方までいる人もいる」と塩野さん。 　会期後半はゴールデンウイークのため、親子での来店を想定し、数百円からの購入しやすい商品や、恐竜の骨の化石など、子どもも分かりやすく手に取りやすい商品も並べる。 　営業時間は10時～20時（最終日は18時まで）。5月6日まで。