竹内結子演じる女性刑事・姫川が男たちの真ん中で事件を解決<ストロベリーナイト>
「紅一点」というポジションの中で輝きを放つ人は、いつの時代もかっこよく、女性たちのあこがれの的となる。FODで配信中のドラマ「ストロベリーナイト」は男性ばかりの職場で勤務するノンキャリアの成り上がり系女性刑事・姫川玲子(竹内結子)がクセ者ぞろいの刑事たちと共に悪戦苦闘しながら残忍な事件の数々を解決していく物語。2012年1月に放送された連続ドラマ版の第1・2話を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます) 【写真】二階堂ふみ主演「ストロベリーナイト・サーガ」は2019年に放送 ■初回は列車転覆事故がきっかけで起きた殺人事件を描く 「ストロベリーナイト」は小説家・誉田哲也の人気ミステリー「姫川玲子シリーズ」をドラマ化。2010年放送のスペシャルドラマでは、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された事件に、警視庁捜査一課殺人犯捜査係、唯一の女性班長である姫川警部補らが挑んだ。姫川が部下の巡査の死を乗り越え、黒幕がエリートのキャリア刑事だったという事実にたどりつくまでを描き、スピーディーでスリリングな展開が人気となった作品。今回FODでは、連続ドラマ版の第1話が12月7日(土)まで無料公開されているほか、全話を順次無料配信している。 第1話、副題は「シンメトリー」。100人を超える死傷者を出した、10年前の列車転覆事故。引き起こしたのは、踏切内に進入した飲酒運転の車だった。ある日、列車事故と同じ場所で飲酒運転をしていた男がれき死する。死体は、左右対称に真っ二つになっていた。玲子は「被害者と遺族の会」会長の娘・実春が車両につぶされる直前、必死で実春を助けようとした徳山(滝藤賢一)という駅員がいたことを知り、調べ始める。 [BUTTON(https://fod.fujitv.co.jp/title/4327/)]「ストロベリーナイト」をFODで見る[/BUTTON_TAB] ■事件に関係するオンラインゲームでつながる相手とは 続く第2話は、覚醒剤使用の痕跡がある男性が劇症肝炎で死亡する症例が立て続けに発生。玲子は事件性を感じ、覚醒剤取締法違反である事件を連続殺人として捜査を始める。被害者は独身サラリーマン3名。今回の捜査の座組みは姫川班と三係の島班、遺体が発見された各所轄から生活安全課と刑組課の刑事が入るという。玲子のことが好きな井岡(生瀬勝久)も捜査に加わる。島(小木茂光)は菊田(西島秀俊)の師匠で、ひたすら足を使い、一つずつ可能性をつぶしてホシにせまるタイプで、手ごわい相手だ。さらに、玲子はガンテツこと勝俣警部補(武田鉄矢)が介入してくることが気がかりだった。 被害者3名はオンラインゲームサイト“ガチャゲー”に会員登録をしていて、ゲームの中で共通の相手と接触していた。玲子はホシがゲームの中で知り合った不特定多数の相手に毒入り麻薬を配っている可能性を疑う。 ■主役を囲む男性刑事たちにも注目 2020年9月27日に急逝してしまった竹内結子さんが、実直に仕事と向き合い仲間たちと共に事件を解決していく演技が胸を打つ。12年前の作品ということの全体の雰囲気に古さは感じないが、使っている携帯電話がガラケーだったり、出てくる女子高生が「超うける、やば」などと気だるそうにおしゃべりする様子などは若干の懐かしさを感じる。 初回の重要人物が滝藤賢一だったほか、西島秀俊や小出恵介、生瀬勝久、武田鉄矢など次々と出てくる姫川周辺の刑事たちは個性的で見ていて飽きない。残虐で目を背けたくなるシーンもあるがギリギリの描き方で人気となった今作は独特の魅力を放っている。 [BUTTON(https://fod.fujitv.co.jp/title/4327/)]「ストロベリーナイト」をFODで見る[/BUTTON_TAB]