阪神・淡路大震災を伝えた俳優、妹尾和夫さん。19年の思い
震災伝えるラジオ番組を担当、今も続く被災者との交流
翌年にはこの経験を買われ、MBSラジオの番組「ネットワーク1・17」のパーソナリティに抜擢された。同番組では家族や家を失った被災者の証言、専門家による防災などの話、被災地で活動するボランティアの話という3本柱で成り立っていた番組だ。「12年務めましたが、多くの被災者の方々に聴いて頂き交流を持ちました。実は先日も忘年会におじゃましたんです」。この番組が縁で、来年にはある大学の教授から、震災20年の防災シンポジウムのパネリストの依頼がもう来ているという。 これらの番組は終了したが、今も当時のことを広く周知し続ける。14日には現在週1回で担当する朝日放送(ABC)ラジオ「とことん全力投球!!妹尾和夫です」で専門家に話を聞きながら、防災についての特集を放送。「震災を伝えることに携わった以上ずっと伝えます。これが私の責任や思ってます」。この思いは19年たっても、そして、これからも変わらない。