経営危機から脱却のB2青森ワッツ、3期ぶり黒字 2023~24シーズン 新オーナーが資金投入
バスケットボールのBリーグは19日、2023~24年シーズンの1部(B1)2部(B2)各クラブの決算を発表した。同シーズン中に経営危機に陥ったB2の青森ワッツは最終的に7455万円の当期純利益を確保、3期ぶりの黒字決算となった。新たなオーナー企業の資金投入に加え、スポンサー収入などが伸びたことが要因。 ワッツの売上高は、前期比2億1280万円増の4億5126万円。このうち入場料収入は同1109万円増の4823万円、スポンサー収入は同8495万円増の2億3478万円だった。「その他」項目は同1億709万円増の1億1532万円。純利益の額はB2全14クラブ中、神戸に次ぐ2番目の多さだった。 ワッツを巡っては、当時のオーナー企業の破産に伴い、3月に運営会社の経営危機が表面化。約3800万円の債務超過に加え、運転資金などに約5千万円が不足していることが明らかになり、存続に向けてブースターやスポンサー企業、他のクラブなどリーグも巻き込んで県内外から多くの支援が相次いだ。 資産管理会社の「メルコグループ」(東京都)が新たなオーナー企業となり、運転資金などの問題をクリア、24~25年シーズンのB2ライセンスも交付された。