ファイナンシャルプランナーがアドバイス! 結婚する時に考えておきたいお金のコト
結婚して生活を共にする時、切っても切り離せないのがお金の話。共働き世帯の家計分担はどうする? 大切にすべき価値観とは? 結婚生活と家計管理のポイントを、「マネー」に関するインスタグラムへの投稿で、主に20~40代の女性から支持を集めるFP(ファイナンシャルプランナー)のfumicoさんが、インスタでもお馴染みの手書きのノートとともに解説します。
共働き世帯、不公平感のない家計分担とは?
婚姻数の減少は、コロナ禍で出会いの場が減ったことも原因と言われていますが、経済的な理由や価値観の変化などが複雑に絡み合っていると思います。 結婚する/しないは人それぞれですが、結婚する場合、人生の大きなターニングポイントになるのは確実です。 私自身、結婚当初は生活リズムや家事のやり方の違いで何度も衝突しましたし、お金の管理についてもきちんと話し合えていませんでした。 お金の話は家族であってもしづらい。これまで別々に暮らしていた相手であれば尚更です。 共働き世帯が増え、「結婚後も夫婦ともに働く」のが当たり前の状況になってはいるものの、収入に差があることも多く、不公平感のない家計分担についてお悩みの方も多いかと思います。 このコラムを考えるきっかけにして頂ければと思います。
「譲れない支出=自分軸」を見極めて家計管理
ふだん何気なく使っているお金にも、自分らしさが表れます。 食費は節約して趣味の推し活に全力投球したい方もおられるでしょうし、洋服は“プチプラ”で構わないけれどスキンケアなどの美容にはお金を掛けたいという方も。 「これだけは譲れない」支出の中には、ご自身が大切にしたいものが隠れています。この先、結婚する/しないにかかわらず、この「自分軸」を発見しておけば、お金を掛けたいコト、掛けなくても暮らせるコトが分かり、メリハリの付いた家計管理をしやすくなります。 もちろん、家計の削減効果という意味では固定費の方が大きいので、無駄がないかチェックしておくことも重要です。 我が家も最近、ようやく格安スマホに乗り換えました。夫が通信環境に不安を抱いており踏み切れなかったのですが、実際に利用してみると我が家の場合はこれまでとほとんど変わりなく、それでいて料金の差は歴然。固定費削減の威力を今更ながら実感しています。 (参考:#24「作ってみよう! あなたのB/S&P/L」)