ヘンリー王子、偽物疑惑のある「ロイヤル」とセルフィー撮影 「自分で自分を貶めている」と批判を浴びる
航空宇宙業界のオスカーとも言われる「航空界の生けるレジェンド賞」を授賞、先週金曜日に開催されたセレモニーに出席したヘンリー王子。会場で撮影したセルフィーがイギリスで物議を醸している。 【写真】子ども時代の写真を発掘!ヘンリー王子 & ウィリアム王子の仲良しフォトアルバム
王子とセルフィーを撮ったのはマリオ・マックス公子。ドイツにかつて存在したシャウムブルク=リッペ侯国の公子(プリンス)だと名乗り、テレビレポーターとして活動している。ドイツのリアリティ番組に出演したり、アメリカの「リアル・ハウスワイフ・オブ・ビバリーヒルズ」にゲストとして登場したりとエンタメ界で広く活躍。インスタグラムにはパリス・ヒルトンやレディー・ガガ、ジェニファー・アニストンらセレブとのセルフィーを多数投稿している。
レッドカーペットが大好きな人物として知られているのだが、テレビショッピングで「富の万能薬」という液体を売るなど、いかがわしいところも多々ある。本物のプリンスではないと疑う声も度々浮上しているが、本人は20代のときにシャウムブルク=リッペ一族に養子として引き取られたと説明。デンマークとイギリスの王室と血縁関係にあり「公子」を名乗る権利があると主張している。
しかしシャウムブルク=リッペ一族の現在の長であるアレクサンダー公子はマリオ・マックス公子を偽物だと批判。「彼は私利私欲のために私たちの名前を利用している。私にとってはとてもつらいことだ」と新聞「デイリーメール」にコメント。ヘンリー王子が彼とセルフィーを撮ったことについても「王子はこの男に近づくべきではない。彼と一緒にいるところを見られること以上に自分を貶める行為はない」と強い言葉で王子に警告した。
イギリスの王室専門家たちも王子の行動を軽率だと批判。ロイヤルコメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズは同紙に「王子は自分で自分を笑いものにしている」。王子の伝記を書いているフィル・ダンピエは「自分を真剣に受け止めてほしいなら、リアリティ番組に出て『クズ番組の王』と言われているような“ドイツの公子”とセルフィーを撮るべきではない。かつて本物のロイヤルであり多くのものを与えていた人が、このようなダサいセルフィーに身を落としているのを見るのは悲しいことだ」と語っている。