弁護士が解説「被害者と示談できるかどうかが、起訴されるかされないかにほぼ直結」

ジャングルポケットの斉藤慎二【写真：ENCOUNT編集部】

　漫才コンビ・ハイヒールのリンゴが7日、月曜レギュラーを務める関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ!』（月～金曜午後1時50分）に生出演した。番組ではお笑いトリオ・ジャングルポケットのメンバー、斉藤慎二容疑者がロケバスの中で20代女性に性的暴行を加えたとして、警視庁に不同意性交などの疑いで書類送検されたことを報じた。斉藤容疑者は9月、所属の吉本興業を通じて当面の活動休止を発表していた。この日、吉本興業は斉藤容疑者とのマネジメント契約解除を発表した。 【写真】ジャンポケ斉藤とタレント妻の“顔出し”2ショット 　事務所の先輩、リンゴは「ちょっとまだよくわからないので、コメントのしようがないんですけど。先月、活動停止にしたのはこれがあったからなのかな？っていうぐらいしか、ちょっとわからないですね」と言葉を選んだ。 　芸能デスクの大村正樹氏がリモート出演し、流れを解説した。斉藤容疑者は昨年の不倫報道の際は、妻のタレント・瀬戸サオリの寛容な対応でテレビのレギュラーは継続された（ラジオは降板あり）が今年8月以降、休演が続き、体調不良説がささやかれたという。 　9月20日の活動休止も体調不良に起因すると発表されたが、同月下旬のレギュラー番組降板発表時に「不自然な部分が見られた」と説明。「体調不良だったら、“復帰を待ちます”とか、エールを送る形で踏ん張るところもあるが、あっさりと降板したことで“なにかあるんじゃないか”という憶測が流れた」とし、そこからこの日「こういうことだったのか」となったとした。 　書類送検の現状について、弁護士の山岸久朗氏は「警察が捜査を終わって（検察庁へ）送った段階ということ」とした上で、「送られただけですから、まだ有罪と決まったわけではまったくありません」と強調。「不同意性交の場合は特に、被害者と示談できるかどうかが、起訴されるかされないかにほぼ直結してるっていっても過言ではない」とした。 　山岸弁護士は、妻のタレント・瀬戸サオリがインスタグラムで「この件で性的暴行と報道されておりますが　一部事実と違う報道がされております」などとし、不同意の部分を否定する文面を掲載したことに触れた。 「奥さまの瀬戸サオリさんのインスタグラムに“不同意だっていうところに異議がある”って書いてあったんで、そうするとそこはこれから争われる部分だと思いますから」と話した上で、「それがもし不同意だっていうことになれば起訴されるだろうし、不同意だと検察庁が判断しなければ不起訴になる可能性もまだあります」とした。不同意性交については「起訴されて有罪になったら、一発で実刑にいく可能性もあるぐらいいま、重い罪」と厳罰化されているとした。 　斉藤容疑者はトリオで活動していた。契約解除発表前の番組中に、おたけ、太田博久の気持ちについて聞かれたリンゴは「トリオですからね。存在感とか存在価値でいうと、ちょっとリーダー的なとこがあったと思うので、あとの2人も困惑してるんじゃないですかね。ちょっとわからないですけどね」とコメントした。 　また、大村氏は、瀬戸のコメントについて「奥さまが不同意じゃないというのは、これはちょっと違うじゃないかなと思うんですね」と厳しい見方を示した。「当然、被害女性の方は警察に相談をして、事実関係を述べた上で（のこと）。奥さまの場合は現場にいないわけですよ。もちろん夫ですから守る立場でもあるし、お子さんの手前、守らなくてはいけないというのはわかりますけど。きょうのきょう、事案が表に出て、直後に奥さまがSNSでコメントを出したというのは、世間の人から見ても同意は得られないんじゃないかと思いますけれどね。それぐらい性的な問題というのは、この時代許されない、嫌悪感をもって受け入れられてしまう事案だと思いますけどもね」と見解を披露した。