なぜ今、内閣支持率が上がったのか?衆院3補選への影響は?
2024年4月の内閣支持率の推移
今回、一番大きな変化があったのは、内閣支持率です。 岸田内閣の支持率が7ポイント近く上昇し、不支持率は8ポイント以上下落しました。 その理由について「岸田総理のアメリカ訪問がかなり影響していると推測できます」と米重氏。 同じ時期に行われたANNの世論調査でも、内閣の支持率は上がり、自民党の政党支持率は大きく動いていないという傾向が出ています。 米重氏は「岸田総理の外交イベントの露出がポジティブに作用して、支持率に好影響を及ぼした可能性があるのではないか」と推測しました。
年間の内閣支持率の調査結果は、内閣不支持率はまだ高い(50%)ですが、支持率については昨年10月の水準(26%)まで回復しています。 政党支持率や内閣支持率は、4月末の衆院補選にどのような影響を与えるのでしょうか? この点については、政党支持率の方が重要と米重氏は言及します。 全国的な国政選挙では総理の顔を前面に出して戦うことになりますが、昨年行われた長崎4区の補選では、岸田総理の顔をなるべく出さないという戦略を取りました。 補選では地元特有の戦い方があると語る米重氏は「ベースとなる自民党の体力が重要」と解説しました。 MC千葉佳織が、外交が要因だと思われる支持率の上昇は、今後も維持されるか、それとも変わりやすいのか?と問いかけると、米重氏は「基本的には変わりやすいと思います」と回答。 今回の調査で増加した支持層は、コアな支持層ではなく「どちらかといえば支持する」と回答した層でした。この支持層は、何かの拍子に「どちらとも言えない」と中間の回答に戻る可能性があると米重氏は分析します。 「変わりやすさ、不安定さが残った(内閣支持率の)上昇と言える」と米重氏は語りました。
支持政党がない人の比例投票先の調査結果を見てみましょう。 「自民党に対して比較的アゲインストな風が吹いているのは間違いない」と語る米重氏。 支持政党がない人は、立憲や維新などの非自民的な選択肢を選ぶ傾向が多いと分析しました。 今回の調査では、立憲が数字を伸ばし、衆院3補選は立憲にとって重要なタイミングで行われます。 立憲が3勝できるのか、無党派層の投票動向などに注目していきましょう。