「カップヌードル」のパッケージがガラッと変わり売り切れ店も…ナゼ? 「エモい出」パッケージが人気のワケ【THE TIME,】
月刊『宣伝会議』 編集長 谷口 優さん: 「ブランドの鮮度を保つために、新しいことをし続ける、というのはとても大事。ロングセラーブランドが陥りやすい課題として、『お客様と一緒に歳をとってしまう』。」 実際、街の人からは、購入しなくなってしまった声も。 40代女性: 「他のメーカーでも全然美味しいから、カップヌードル買わなくなった」 こうした消費者に、もう一度目を向けてもらえる戦略でもあると、谷口さんは言います。 ■53年目の新たな発見!「一人で食べる」より「大事な誰かと食べる」人が多い この“カップヌードルにまつわるエモい出”を1500人から集め、どのようなシーンで食べているかを分析したところ、意外な発見があったと言います。 『日清食品』 マーケティング部 ブランドマネージャー 川合陽介さん: 「即席食品というのは、個人で食べる「個食」が多いと考えていたけど、 実際は大事な誰かと一緒に食べるというエピソードが非常に多くございました」 ■街の人にも聞いてみた「カップヌードルのエモい出」は? 20代女性: 高校の時、夏休みの部活の合宿で、夜抜け出して、1キロくらいあるコンビニまで行って買いに行く!顧問にバレない様に! 30代女性: お湯を入れて、深夜食べようとしていて、大阪の友達から電話がかかってきて、 3~4時間しゃべっていたら、その間ずっと放置していたので、あふれる位伸びた! 50代女性: 受験勉強しながら夜中にカップラーメン食べちゃうとさ、「食べるのやめようかな」と思うんだけど、お腹すいちゃうんだよ、食べちゃって!食べてやっぱり眠くなったから、勉強できなかったな! 実は、こうした「エモい出に商品が結びつく」ことも、企業の戦略の一つと谷口さんは言います。 月刊『宣伝会議』 編集長 谷口 優さん: 「”美味しいのが当たり前”だったら、みなさんが店頭に行ったときに、より安いものを買い、価格競争に陥ってしまう。その中で”語り手自身の主観的な物語”が入っているからこそ、いろんな人が共感しやすくなる。ウマさだけでなくエモさによって、ブランドの優位性を高めている。」
(THE TIME,2024年11月1日放送より)
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