【U-23日本代表プレビュー】金メダルへ乗り越えろ、金メダル候補スペインに東京のリベンジを/準々決勝 vsU-23スペイン代表【パリ五輪】
2日、パリ・オリンピックの男子サッカー競技の準々決勝が開催される。 アジア王者として今大会に臨んでいるU-23日本代表。初戦は南米予選1位のU-23パラグアイ代表相手に5-0の大勝を収めると、第2戦ではU-23マリ代表に苦戦しながらも1-0で勝利。第3戦ではU-23イスラエル代表に0-1で勝利し、3連勝で首位通過を果たした。 【写真】山本耀司氏がデザインした日本代表の新ユニフォーム、テーマは「FIRE(炎)」 金メダルを目指すチームにとっては最低限の目標をクリアしたところ。ここから一発勝負での戦いが始まる中、いきなり強敵との対戦となった。その相手はU-23スペイン代表。金メダルを獲得するには越えなければいけない相手だ。 ◆東京のリベンジを グループステージ3連勝、首位通過をしてスペインを避けたい算段もあったなか、そのスペインはグループ最終節でU-23エジプト代表に敗れて2位通過となった。 誤算といえば誤算だが、金メダルを獲得することを目標にしている以上、いずれは当たる可能性があった相手。ここを乗り越えなければ、目的など果たせない。 イスラエル戦はターンオーバーを敢行した大岩剛監督だが、選手たちはチーム力を見せつけてしっかりと3連勝。特に守備陣は、メンバーを入れ替えながらも3連続クリーンシートと安定感抜群だ。 その甲斐もあり、ベストメンバーをスペインにぶつけることも可能。大きな山を越え、まずはメダルのチャンスにつながるベスト4入りを果たしたいところだろう。 相手がポゼッションしてくることは織り込み済み。ハイプレスでのショートカウンターを目指しつつ、しっかりとチーム全体で連動した守備でゴールを割らせないことがポイントとなるだろう。 ◆2大会連続でメダルを 対するスペインは前述の通りエジプト相手にグループステージ最終節で敗戦。準々決勝を見据えて10名を変更するという大胆な采配に出たが、それが裏目に出たと言えるだろう。 大会屈指のタレント揃いで、オーバーエイジ枠も使用。MFフェルミン・ロペス、DFパウ・クバルシ、DFエリック・ガルシアらバルセロナ勢に加え、FWセルヒオ・ゴメス(マンチェスター・シティ)、MFアレックス・バエナ(ビジャレアル)などが揃っている。 日本と対戦することを予想していたかは不明だが、準々決勝でしっかりと戦うためのターンオーバー。日本と同様に盤石のメンバーで臨んでくることは間違い無いだろう。 ユーロを制した選手も抱える中で、日本相手に東京五輪の再現をするのか。スペインにとってもメダルに向けた大一番と言えるだろう。