雄大な山々を背景に一斉にスタートする選手たち

　自転車の国際ロードレース「マイナビ　ツール・ド・九州2024」の「熊本阿蘇ステージ」が13日、熊本県・阿蘇地域で開催された。国内外の17チーム計約90人の選手が阿蘇の山々に囲まれた草原の中を疾走した。 【写真】小倉城周辺のコースを力走する選手たち（11日午後）

　南小国町・瀬の本レストハウスを午前9時にスタートし、産山村、阿蘇市、高森町を通って南阿蘇村役場でゴールする約108キロのコース。熊本地震から復旧した阿蘇神社や、昨年7月に全線で運転再開した南阿蘇鉄道の近くも駆け抜けた。

　レストハウスで出発前の式典があり、南小国町の高橋周二町長が「世界レベルの技術で勇気と感動を与えてくれると確信している」とあいさつした。竹内信義副知事の合図で一斉にスタートを切り、観客らが応援した。

　会場では子どもたちが南阿蘇太鼓を披露して盛り上げた。メンバーの保護者で、南阿蘇村の公務員（47）は「一斉にスタートした姿が格好良く、迫力があった。阿蘇の山々の景色を楽しんでほしい」と話していた。

　レースは、11～14日に福岡、大分、熊本の3県で開かれ、最終日の14日は福岡県で展開される。