１万人目の来場者となった大川さん夫婦＝金沢市の石川県立美術館

　金沢市の石川県立美術館で開催中の奈良国立博物館展「まるごと奈良博」は17日、開幕以来の来場者が1万人を突破した。1万人目となったのは、夫婦で訪れた金沢市の大川義昭さん（77）と信子さん（73）で、図録やオリジナルグッズなどの記念品が贈られた。 　「奈良からはるばる金沢へ、仏像がたくさんやって来ると聞いて、楽しみにしてきた」と話す大川さん夫婦。義昭さんは1万人目になって「驚き、びっくりした」と笑顔を見せ、信子さんは「たくさんの種類の仏像が展示されているので、好みの仏さまを探したい」と会場へ向かった。 　奈良博展は「ポスト国民文化祭」の目玉事業として県、県立美術館、北國新聞社でつくる実行委員会が主催し、国宝8点、重要文化財93点の計205点が展示される。 　20日午後1時半から奥健夫武蔵野美大教授が記念講演し、仏像の魅力を語る。 　前期は28日までで、後期は31日～8月25日に開かれる。開館時間は午前9時半～午後6時。入場料は一般1500円、大学生千円、高校生800円、小中学生500円。内灘町以北の小中学生は無料となる。