「NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'」の様子。(c) 2024 ADOR. All Rights

NewJeansが6月26、27日に東京・東京ドームにて、日本では初の単独公演「NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'」を開催。2日間合計で9万1200人を動員した。この記事ではYOASOBIがゲストとして参加した26日公演の模様をレポートする。 【写真】青い珊瑚礁を歌うHANNI 6月21日にシングル「Supernatural」でBunnies（NewJeansファンの呼称）待望の日本デビューを果たし、海外アーティストとしてデビュー後最短期間となる1年11カ月で東京ドームの舞台に立ったNewJeans。5月にHYEINの足の甲に微細骨折があることが判明し、6月4日に東京都内で行われた「Coke STUDIO Live with NewJeans, powered by Spotify」ではHYEINを除く4人がパフォーマンスを披露した。今回の東京ドーム公演は負傷部位に負担がかからない範囲でHYEINが参加することがアナウンスされており、5人そろった日本でのステージをBunniesはこの日初めて目撃することとなった。 ■ 250のDJを経て5人そろったNewJeansが登場 NewJeansが東京ドームにやってくる様子を収めたオープニング映像が流れたあと、「FUJI ROCK FESTIVAL '24」にも出演する音楽プロデューサーの250による約15分のオープニングDJが始まる。「Attention」や「Hype Boy」「Ditto」などNewJeansの名曲を手がける250は、アンビエントなNewJeansのリミックスで東京ドームという巨大な空間をまるでクラブのような雰囲気に一変させた。 メンバーカラーのサッカーシャツに水色のグリッタースカート、ルーズソックスというスポーティなおそろいのファッションで現れたNewJeans。MINJI、HANNI、DANIELLE、HAERIN、HYEINの5人がデビュー曲「Attention」を楽しげに踊っている姿が1人ずつビジョンに映し出されると客席から大歓声が沸き上がる。かわいらしいアニメーションとともに「Cookie」を届けてNewJeansは一度ステージからアウト。ビジョンではメンバー1人ずつが異なるバランスゲームに答え、ほかのメンバーがその回答を予想する映像が流れた。 ■ HANNI＆DANIELLEのユニット、HAERINのソロステージ HANNIとDANIELLEが未発表のユニット曲「Hold It Down」、HAERINがダンサーを従えてダンスナンバー「Heel Dance」をクールに披露するというサプライズでBunniesを沸かせたNewJeans。彼女たちはデニムの衣装に着替え「Hype Boy」でエネルギッシュな姿を見せた。K-POPアーティストのファンミーティングと言えばMCに通訳が入ることが定番だが、「Bunnies Camp」では通訳を入れず、5人は韓国語、英語、日本語を織り交ぜたMCでBunniesを歓迎。HANNIは「日本でBunniesに会えて本当にうれしいです。これからはもっと頻繁に会いましょうね。皆さんどうですか？ 私も好き！」、HAERINは「今日の東京ドームでの時間が私と皆さんの記憶にずっと残ってくれたらうれしいです」、HYEINは「東京ドームは夢のようなステージで、こうやってここに立てることが信じられないです」、MINJIは「こんなに早く来られるとは思いませんでした。全部Bunniesのおかげです」とコメント。DANIELLEは「本当に感動しました！」と満員の客席で輝くペンライト・Binky Bongの光を見つめた。 バンドメンバーの大樋祐大（Key / SANABAGUN.）、磯貝一樹（G / SANABAGUN.）、新井和輝（B / King Gnu）、Soy（Dr）を紹介したあと5人は、アコースティックアレンジの「Hurt（250 Remix）」で美しい歌声を披露。パワーパフガールズとのコラボキャラクターがスクリーンに登場する中、彼女たちは「New Jeans」を歌い、大勢のダンサーを迎えて「Super Shy」を華やかにパフォーマンスした。「Get Up」でブレイクしたあと、涼し気な表情で「Cool With You」を歌唱。華麗なフォーメーションダンスを見せたNewJeansは、ステージから颯爽と姿を消した。 ■ MINJIは「踊り子」、HYEINは「プラスティック・ラブ」、DANIELLEは自作曲を披露 「Bubble Gum」のMVが上映されたあと、ステージにはラフに着崩した通学ファッションのMINJIが。切なげな表情でスタンドマイクの前に立った彼女は、バンドの演奏に乗せてVaundy「踊り子」のカバーを歌い出す。MINJIはステージ中をさまよい歩きながらどこか寂しそうな表情で歌い、突然リュックを投げて走り出すなど、思春期のモラトリアムを1曲を通じて表現してみせた。オーバーサイズのジャケットを着たHYEINは、近年海外で再評価されている竹内まりやの名曲「プラスティック・ラブ」をカバー。海外でのシティポップブームの筆頭とも言える楽曲をしっとりとした歌声で堂々と歌い上げた。ゴージャスな雰囲気のドレスをまとったDANIELLEはBunniesを思って書いたという自作曲「Butterflies（With U）」を熱唱。美しいウィスパーボイスにしなやかなダンスまで、彼女の魅力を存分に発揮したステージでBunniesを魅了した。 ■ 会場を熱狂させたHANNIの「青い珊瑚礁」とYOASOBI「アイドル」 HANNIは松田聖子の大ヒット曲「青い珊瑚礁」という、ほかのメンバーとは毛色の異なる楽曲のチョイスで来場者を驚かせる。ボーダートップスにホワイトのスカートというマリンルックに黒髪ボブという、昭和の日本のアイドルを彷彿させるビジュアルとキュートな笑顔、そして持ち前の歌唱力で会場の視線を釘付けにしたHANNI。彼女は直後のMCで、プロデューサーのミン・ヒジンから教えてもらった「青い珊瑚礁」を気に入り、できるだけオリジナルと同じように歌いたかったとステージのこだわりを明かした。 「Bubble Gum」をさわやかにパフォーマンスしたNewJeansは、日本語楽曲「Right Now」を披露。曲中にゲストのikura（YOASOBI）が歌いながらステージに現れ、“6人”による「Right Now」という豪華なステージに会場は大いに沸いた。YOASOBI「Biri-Biri」も6人で歌い、ここでAyase（YOASOBI）も呼び込まれてステージへ。NewJeansからバトンを受け取ったYOASOBIは世界的な大ヒット曲「アイドル」で、会場を爆発的に盛り上げ舞台から去った。 ■ トロッコでBunniesの近くまで！最後は「またね！」 天使の羽がついた衣装に着替えたMINJI、HANNI、DANIELLE、HAERINは「ETA」「How Sweet」「Supernatural」を連続でパフォーマンス。アッパーチューンと最近発表された楽曲の連投でBunniesの盛り上がりは最高潮に達した。続く「OMG」ではトロッコで二手に分かれてアリーナをめぐる5人。途中でトロッコから降りると、Bunniesとハイタッチをしながらステージまで移動し、人気曲「Ditto」で本編を締めくくった。アンコールでは「ASAP」の1曲を披露。5人は「またね！ Bunnies愛してるよ！」と手を振りながら晴れやかな表情でステージを降りた。なお27日公演にはRina Sawayamaが出演した。 「NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'」の模様は、8月12日にWOWOWライブで放送、同時にWOWOWオンデマンドで配信される。 ■ セットリスト □ NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome' 2024年6月26日 Opening DJ 01. Attention 02. Cookie ～Special Stage Intro～ 03. Hold It Down / HANNI & DANIELLE 04. Heel Dance / HAERIN 05. Hype Boy 06. Hurt（250 Remix） 07. New Jeans 08. Super Shy 09. Get Up（VCR） 10. Cool With You 11. 踊り子 / MINJI 12. プラスティック・ラブ / HYEIN 13. Butterflies（With U） / DANIELLE 14. 青い珊瑚礁 / HANNI 15. Bubble Gum 16. Right Now 17. Biri-Biri / NewJeans feat.YOASOBI 18. アイドル / YOASOBI ～DJ～ 19. ETA 20. How Sweet 21. Supernatural 22. OMG 23. Ditto ＜アンコール＞ 24. ASAP ※記事初出時、小見出しに誤字がありました。お詫びして訂正します。