【韓国ドラマ】壮絶ないじめ、不倫、殺人…「復讐」を描いた傑作ドラマ3選
ドラマ、映画、K-POP、ミュージカルなど、ますます盛り上がる韓流エンタメ。日本における韓流ブームの立役者で韓流エンタメのスペシャリストである田代親世さんが、さまざまな角度からその魅力をご紹介! 今回は、韓国ドラマの定番!新旧の名作“復讐劇”をプレイバック。 【2024年最新】必見! 韓流おすすめドラマ15選(画像)
壮絶ないじめへの恨みは果てしなく 『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』
恨みがすごければすごいほど、時間をかけて周到に、そして相手がいちばん輝いている瞬間を狙って突き落とすのが韓国的だなあと思わせられる復讐ドラマの一本です。 高校時代、5人組から陰湿に壮絶ないじめを受けたヒロイン。教師さえ保身に走り、実の親さえもお金に目がくらみ、守ってくれずに退学させられてしまうのですが、いじめの張本人が、あろうことか、将来は良妻賢母になると夢を語ったのを聞いた時、ヒロインの復讐心に火が付きます。 それからのヒロインは、バイトの傍ら必死に勉強して大学に合格して、心に傷を持つ病院の跡取り息子や、家庭内暴力にあっている家政婦を良き協力者にして、じわりじわりと復讐を実行に移していくんですね。ここまでに実に18年かけているんです! すごい長期戦です。しかも、直接本人に行かずに、周りから攻めていくんですね。お金持ちの良き夫、可愛い娘、そしてお天気キャスターという人気の仕事に就いて華やかに暮らしている、かつてのいじめの張本人。 まずは“彼女”の夫に近づくために、彼が趣味としている囲碁を長年にわたって学び、また“彼女”の娘に近づくために小学校の先生になって、権力者を脅迫して娘の担任になるという計画ぶり。ただ、ヒロインなりのルールがあって、長い時間かけても手を血に染めたりはしないんです。じわじわと追いつめ、“彼女”の周りに誰もいないようにするというのがヒロインの復讐なんですね。こんなに長期で目標達成に取り組めるなんて、もはや何をやっても成功できそうなものです。韓国ドラマでは、よく愛が執着に変わる様子が描かれますが、これはまさに復讐するという執着心がただごとではないということをまざまざと見せつけられたドラマでした。 ■Netflixシリーズ「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」独占配信中