カブスで2度ノーヒッターを達成したケン・ホルツマン氏が死去
1972年から74年にかけてアスレチックスで3年連続ワールドシリーズ優勝を果たした左腕のケン・ホルツマン投手が14日(日本時間15日)、78歳で死去した。米大リーグ公式サイトが15日(同16日)伝えた。ホルツマン氏は心臓疾患で闘病していたという。 イリノイ大学から1965年第1回MLBドラフト4巡目でカブスに入団。1967年には兵役として州兵に入隊し、その年は週末にしか投げることができなかったが12試合に先発出場し、9勝0敗、防御率2・53を記録した。 1969年8月19日のリグレー・フィールドでのブレーブス戦でのノーヒッターは、今でも三振なしで投げられた最後の投手。1971年6月3日のレッズ戦で2度目のノーヒッターを記録した。 1972年にアスレチックスに移籍するとローテーション左腕としてワールドシリーズ3連覇に貢献。3年間のポストシーズンで6勝2敗、59回1/3イニングを投げて防御率1・97を記録し、1973年のワールドシリーズ第7戦ではニューヨークを5回1/3回を1失点に抑えて勝利を収めた。また、DHスタートで公式戦中打席に立っていなかったにもかかわらずシリーズで3二塁打と1本塁打してファンを驚かせた。 通算174勝はメジャーリーグ史上最も勝利したユダヤ人投手である。殿堂入りのサンディ・コーファックスは165勝だった。
報知新聞社