ミック・シューマッハ「F1に相応のドライバーだと証明したい」現状はメルセデスのバックアッパーも2025年シート獲得に意欲|F1
ミック・シューマッハが「F1のレギュラーシートを諦めていない。チャンスを得るのに相応であることを証明したい」と発言。F1でのレギュラー復帰に向けて、意欲を示している。 ●【F1™|ハイライト】F1™2023最終戦 エティハド航空・アブダビGP 決勝|2023 現在、メルセデスのテストドライバーを務めるミック・シューマッハについて『F1』公式メディアがインタビューを掲載した。 1999年生まれであるミックの父は、言わずと知れた7度の王者ミハエル・シューマッハ。ミックは2020年にF2総合優勝を果たし、2021年にハースからF1デビューを果たす。初年度のハースは競争力が乏しく、コンストラクターズ最下位がほぼ定位置となった。僚友ニキータ・マゼピンとのチーム内競争でミックはアドバンテージを示したものの、2年目の2022年に僚友がケビン・マグヌッセンにスイッチすると、ミックにとっては明確な劣勢となる。走りの安定感ではベテランの僚友にかなわず、ミックは度々マシンを壊してしまったこともあり、チームの財政状況を圧迫する要因になってしまった。 結局ハースは2023年、マグヌッセン&ニコ・ヒュルケンベルグのセットで挑むことになり、ミックはF1での2シーズン目をもってレギュラーシート喪失。2023年はメルセデスのリザーブドライバーを担当していた。 そのミックは「今、自分が担っている役割は、過去2年間に経験したものとは大きく異なる」と、メルセデスでの役回りについて語っている。 「自分はメルセデスのチームに溶け込んでいると思うよ。必要なときがあれば、いつでも準備ができるようにしているんだ。自分の視野を少しでも広げるため、できるだけ多くのことを学ぼうとしている」
2023年のシートを喪失することがわかったのは、2022年の終盤戦に入ってからのタイミングだったという。 「ハースと契約を延長できないと把握したのは、2022年の遅い時期だった。他の場所を探すにしても、かなり出遅れた状況になってしまった」 「でも、メルセデスは僕の居場所を設けてくれた。それで僕は今、ここにいる」 2023年のシートが早々に埋まっていたこともあり、ミックにとってはメルセデスのバックアッパーはやむを得ない選択肢でもあったという。だが本人は前向きな気持ちで新天地に加わったと明かした。 「僕がこの組織に加わるということは、非常に興味深いものだった。メルセデスのような大きなチームが、F1でどのようにして活動しているのかを見たかったからね。それはとても特別なことだよ」 「実際にここまで1年間一緒に働いてきて、すべての手順がどのように機能しているのかを理解できるようになった。このグループの一員になれたことで心が開かれたし、とても興味深いことばかりだった」
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