京阪中之島線、30年延伸を断念 IR開業の白紙リスク想定
京阪ホールディングス(HD)は12日、京阪電気鉄道中之島線の延伸構想について、2030年秋までの開業を断念すると明らかにした。大阪市の人工島・夢洲に設置予定のカジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の開業に合わせた延伸を検討していたが、IR開業が白紙となるリスクが残っているため、判断を見送った。 構想は中之島から大阪メトロ中央線の九条まで延伸する。IRは30年秋の開業を目指している。 京阪HDは、23年7月に延伸構想に関する検討委を社内に設置。検討の結果、「解除権」を行使する可能性が26年9月末まで残っているため、現時点での着工を決断するにはリスクがあると判断した。