<最高の花道へ―’22センバツ・東洋大姫路>支える人たち 投手コーチ 指導歴は40年超 舟谷洋コーチ /兵庫
高校生や大学生の投手の指導歴は40年を超え、外部コーチとして週1回、東洋大姫路のグラウンドに通う舟谷洋さん(79)=大阪府。就任した2017年秋、「必ず甲子園に出場させる」と藤田明彦監督に約束し、自身の投手理論を選手たちに伝えてきた。 練習ではブルペンに入る投手に、その日の投球テーマを二つ尋ね、課題を明確にさせる。投手自身の考えをよく聞いて、否定せずにアドバイス。月に1回ほど、座学も開き、体の構造や下半身を鍛えることの大切さ、マウンドに立つ時の心構えなどを説明する。 指導を受けた森健人投手(3年)は「得意のインコースに直球を投げ込み続けるより、変化球で打たせて取ることの大切さを学んだ」と話す。球数も減り、投球術の幅が広がったという。 センバツ初戦の相手は母校の高知に決まり驚いた。「ここで野球を終えてもいいと思うぐらい情熱を傾けて指導してきた。まずは一勝を目指して頑張ってほしい」と仕上がりに自信を見せる。【後藤奈緒】 〔神戸版〕