今季“大爆発”し初の年間女王に輝いた竹田麗央 “火をつけた”のは大の仲良し小祝さくらだった!? 「すごく悔しかった」
米ツアーに対して、それほど積極的でなかった竹田の背中を押したのは、叔母であり大先輩プロの平瀬真由美だった。常にツアーに帯同し、サポートしてくれている母、哲子さんの妹で、1993、94年の年間女王(当時は獲得賞金による)だ。米ツアー常駐の経験を持ち、現在は解説の仕事で米ツアーを見る機会も多い平瀬が、姪に進言したのは9月。「日本女子プロ選手権」に優勝した時だった。 「アメリカに行った選手のタイミングなどを見てきて、彼女(竹田)も日本女子プロで優勝して複数年シードを獲ったことが大きかったと思います」と、祝福と共に平瀬はコメントを寄せている。 勝てなかった試合も、竹田はきちんと糧にしている。特に、忘れられないのが、初優勝の2週前、3月の「ヤマハレディースオープン葛城」での屈辱だ。単独首位で最終日を迎えながら、スコアを落として小祝さくらに逆転負け。「すごく悔しかったけど、自分に足りないところも気づけたのはよかったと思います。最終日に自分で崩れて負けたので、伸ばさないといけないと思いました」と、反省を躍進につなげた。 来季の米ツアーに対して「すごく楽しみです」と目を輝かせる竹田。一方で、女王決定が前代未聞のリモート会見となったことには頬を赤らめた。「こういう形になってしまって申し訳ないです。予選通過できなくてすみません」。残り2試合、さらに実績を積んで自信を深め、よりハードな舞台で戦う来季につなげたい。
小川淳子(ゴルフジャーナリスト)