今永昇太が満塁のピンチで昨季MVP打ち取る 無傷6連勝へ4回まで無失点投球…カブス指揮官は退場処分
◆米大リーグ ブレーブス―カブス(13日・米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク) カブス・今永昇太投手(30)が13日(日本時間14日)、敵地・ブレーブス戦に先発し、鈴木誠也外野手(29)も「2番・右翼」でスタメン出場した。今永は4回まで再三のピンチを迎えながら5安打、3四球で無失点と粘りの投球を見せている。 初回は先頭のアクーニャに四球を与えたが、捕邪飛とけん制アウトで2死走者なし。その後四球と安打で一、二塁のピンチを迎えたが、デュバルからスプリットで空振り三振を奪って本塁を踏ませることはなかった。2回は1死でハリスから3球三振を奪うなど3者凡退。3回はアクーニャから空振り三振を奪い、2死走者なしとしたが、2連打で一、三塁のピンチを背負い、タイムが取られて投手コーチがマウンドに向かったが、低めの直球で見逃し三振を奪って切り抜けた。 両軍無得点が続いた4回は先頭のデュバルに左前安打。さらに1死からハリスにも中前安打を許して一、三塁で2イニング連続三塁の走者を背負った。ダーノーには高めの直球を5球続けて空振り三振。2死からショートには四球を与えて満塁となり、昨季MVPのアクーニャを迎え、ハーフスイングでスイング判定されなかったことに抗議したカウンセル監督が退場になったが、カウント3ボール、1ストライクから右飛に打ち取った。 前回登板の7日(同8日)の本拠地・パドレス戦では、7回まで無失点投球。初めて8回のマウンドに上がったが、逆転2ランを被弾し、6勝目を逃した。チームがサヨナラ勝ちしたため黒星はつかず、登板した試合は7戦全勝の不敗神話を継続。本拠地の大歓声を「幸せな瞬間だった。最近寝起きが悪いので、あの歓声をアラームに使いたい」と言い放った。この日は、昨季41本塁打&73盗塁のアクーニャ、本塁打と打点で今季リーグ2冠のオズナらが並びメジャー30球団でも屈指の打線を誇るブレーブスとの対戦だった。 試合前の時点で7試合に登板して5勝無敗、両リーグトップの防御率1・08をマークしていた左腕。この試合で勝利投手になると、2002年石井一久(ドジャース)、14年田中将大(ヤンキース)に続いて日本人投手では史上最長タイのデビューから6連勝となる。
報知新聞社