藤井聡太棋聖、地元・愛知で永世称号獲得へ 棋聖戦第3局「大きな一局」/将棋
★カド番山崎八段「ベストを尽くす」
15年ぶりのタイトル戦となる山崎八段は連敗について、「藤井棋聖は強いと認識していたが、想像以上に強い。所作なども含めて感心させられることが多い」と率直に明かした。
定跡形にとらわれない独創的な棋風で、棋聖戦挑戦者決定戦では名人3期を獲得した佐藤天彦九段(36)に勝利。今回の五番勝負では「将棋に関しては悪いわけではない」と分析する一方、「『藤井棋聖を驚かせたい』と発言してきたが、こちらが驚いているというのが実感」と続けた。 カド番で迎えた第3局では「まずは余計なことを考えずに、自分のベストを出すことに集中したい」と決意表明。初タイトル獲得に向けて、反転攻勢を狙う。
★2年ぶり「みそ煮込みうどん」
藤井棋聖は2022年7月に今回と同じ万松寺で対局。第93期棋聖戦の第4局で勝利して3連覇を達成し、昼食は近所にある「手打めん処 浅ひろ本店」の「えび天親子入りみそ煮込みうどん」だった。
みそ煮込みうどんは同店の人気メニュー。この日も「えび天入りみそ煮込みうどん」(1300円)=写真=の注文客が多く、男性店主によると、藤井棋聖の注文で注目度はさらにアップ。夏でも客の約7割はみそ煮込みうどんだという。
7月1日の第3局でも「えび天親子入りみそ煮込みうどん」はメニューに入っている。同日は休業日だが、店主はファンのために急きょ開店することを決め、「みそ煮込みうどんで5連覇を決めてほしい」と願った。