減らない教員の時間外労働 教職員の組合が国の方針に改善訴える【長野】
教職員の長時間勤務が問題となる中、国の審議会が出した改善策の素案に対し、県内の教職員でつくる組合が先ほど、批判の声を上げました。 ■記者 「学校の教職員で作る組合がここ長野駅前で声を上げています。訴えているのは学校の働き方改革です」 ■県教職員組合・相場瑞樹 執行委員長 「率直に言って、今学校は大ピンチです。何がピンチなのか。過労死ラインの長時間労働です」 県教組の調査では県内の公立小中学校の教職員は月の平均超過勤務は、1人あたり80時間26分でいわゆる「過労死ライン」を超えた状態が続いています。 文部科学省の中央教育審議会の特別部会が先月、教職員の働き方改革などを盛り込んだ提言の素案を公表。 残業代の代わりとなる給与の上乗せ分を4%から10%に引き上げるなどとしています。 しかし県教組は…。 ■県教職員組合・相場瑞樹 執行委員長 「一番(の問題)は教員の超過勤務削減のはずなんですが、その削減されるという具体的な案がもうほぼない」 県教組は国に対し、長時間労働の削減につながる具体的な案にするよう求めています。