吉沢亮主演 映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』24年9月公開! 新キャスト発表、超特報映像&ティザービジュアル公開
呉美保監督、吉沢亮主演の映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が、今年9月より全国ロードショーされることが決定し、あわせて、超特報映像、新キャスト、ティザーポスタービジュアルが公開された。 『そこのみにて光輝く』の監督・呉美保が9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。 脚本を『ゴールド・ボーイ』『正欲』等を手掛ける港岳彦が担当し、主演は、幅広い作品に出演し2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢亮が務める。 そしてこの度、本作の新キャストが発表された。吉沢亮演じる五十嵐大のろう者の両親を演じるのは、母・明子役に、1999年に映画『アイ・ラヴ・ユー』で日本最初のろう者主演俳優としてオーディションで選ばれデビューし、近年は、『僕が君の耳になる』や、NHK土曜ドラマ「デフ・ヴォイス」に出演する忍足亜希子。父・陽介役に、2009年に日本ろう者劇団へ入団し、数々の舞台作品に出演、宮崎大祐監督『MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS』等にも出演する今井彰人。 さらに、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんなど個性豊かな俳優陣が脇を固める。 【コメント】 ▼忍足亜希子 きこえない親から生まれ育ったコーダの五十嵐大さんの人生、撮影を通して私も親の気持ちで成長させていただきました。 私は五十嵐大さんの家庭とは逆の境遇で、私は生まれつきこえない子供で、きこえる親から生まれ、きこえる世界で育ちました。 自分は何者なのか孤独感や苦悩と葛藤しながらもきこえる世界ときこえない世界を行き来するという、同じ立場だからこそ、とても共感しました。 コーダの世界をひとりでも多く知ってもらえる良い機会になれば見方も変わると思います。 呉美保監督をはじめ吉沢亮さんと共に五十嵐大さんの人生を歩みながら、沢山のことを学ばせていただきました。 ▼五十嵐大(原作) ふたつの世界に挟まれ、まるで揺蕩(たゆた)うように生きるコーダについて説明するのは、いつだって難しい。だからこそ、理解してもらうことを諦めていた時期もありました。でも、社会は少しずつ前進していて、ようやく、コーダが抱える葛藤にも目が向けられるようになりました。子どもの頃の自分がいまの状況を目にしたら、「世の中は捨てたもんじゃないな」と思うかもしれません。完成した映画は、想像を遥かに超えるものでした。コーダの苦しみが描かれつつも、そこにあるのは普遍的な親子の愛情です。きこえない母ときこえる息子がどんな愛情を紡いでいくのか、ひとりでも多くの方に観ていただけることを願っています。 映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、2024年9月 全国ロードショー。
otocoto編集部