東海地方 彼岸明けも残暑厳しく秋は短い 今年の冬の傾向は?
東海地方は秋を思わせる空気の中、朝晩は過ごしやすくなっています。今朝の最低気温は平野部で21度~22度くらい、高山で15.8度でした。平野部でも冷房要らずの涼しさです。日中も晴れたり曇ったりの天気で日差しの暑さが和らぎ、最高気温は28度前後の所が多く、東海地方で30度に届いた所はありませんでした。随分と秋めいたように感じられましたが、名古屋の最高気温は平年より2度ほど高く、高温傾向が続いています。
残暑厳しい 猛暑日に迫る暑さも
向こう一週間も、最高気温は平年より大幅に高い状態が続くでしょう。上空には真夏のような暑い空気が流れ込み、彼岸明けを迎えても、30度以上まで上がる日が多くなりそうです。特に26日(木)は、名古屋と岐阜で34度と猛暑日に迫る予想です。蒸し暑さはありませんが、強い日差しで厳しい暑さでしょう。日傘や帽子などを使用し、直射日光を避けて過ごすようにしてください。期間の中頃からは、南から湿った空気が流れ込みやすく、再びムシムシする日が多くなるでしょう。高温に関する早期天候情報も発表されおり、9月30日頃からかなりの高温となる予想です。10月が目前に迫っていますが、暑さには油断のできない状況が続く見通しです。
快適な秋は短い 11月以降は一気に季節が進む
今日24日、名古屋地方気象台から3か月予報(期間:10月~12月)が発表されました。これによると、向こう3か月の東海地方は、11月から12月にかけて季節が一気に進みそうです。10月は暖かい空気に覆われ、気温は平年より高いでしょう。11月も、気温は平年並みか高い状態が続く見込みです。朝晩は10度以下の冷え込みとなる日が増える時期です。体調管理に気を付けましょう。12月は平年並みか低い予想で、今年の冬は厳しい寒さとなりそうです。 また、寒候期予報(期間:12月~2月)も併せて発表されています。これによると、来年2月にかけての気温はほぼ平年並み、降水量は平年並みか少ない見通しです。ラニーニャ現象の発生する可能性が高く、冬型の気圧配置が強まる時期もあるとされています。岐阜県山間部など、日本海に近い地域を中心に大雪のおそれもありますので、注意が必要です。
日本気象協会 中部支社 山口 菜摘