「有料化」されたのはレジ袋だけではない? 有料化のレールにのったモノにはどんなものがある?
2020年7月から始まったレジ袋有料化をきっかけに、マイバッグを持ち歩いているという方も多いのではないでしょうか。 さまざまな環境問題を解決すべく始まったレジ袋の有料化ですが、最近ではレジ袋以外にも有料化の動きがあるようです。 そこで今回は、レジ袋有料化の背景や、レジ袋以外で有料化になっている身近なプラスチック製品についてご紹介します。
レジ袋有料化の背景
レジ袋有料化が始まった背景にはさまざまな環境問題がありますが、世界的に注目を集めているのが海洋プラスチック問題です。 環境省によると、世界中で年間およそ800万トンものプラスチックごみが海に流出しており、2050年には世界中の魚の量をプラスチックごみが上回ってしまうそうです。 このような背景をうけ、プラスチック使用率やプラスチックごみ排出量を減らす取り組みの一環として、レジ袋有料化が始まりました。 海洋プラスチック問題による影響は、海を汚してしまうだけではなく、生態系にも大きな影響を及ぼすといわれています。
プラスチックスプーンやフォークも有料化へ
現在多くの店舗では3~5円程度でレジ袋が販売されています。 これまでコンビニ各社では、プラスチック削減のためのさまざまな取り組みを行ってきました。 主な取り組み内容として、植物由来の素材を30%配合したスプーンやフォークの導入、穴あきスプーンや木製スプーンの導入などがあげられます。 しかし、さらなるプラスチックごみ削減に向けて、一部店舗では2024年1月からプラスチックスプーン・フォーク・ストローの有料化が始まっています。 その他飲食店でも、プラスチックカトラリーの有料化を導入する動きも見られました。
消費者は有料化にどう対応している?
内閣府の「プラスチックごみ問題に関する世論調査(令和4年9月調査)」によると、有料化前からレジ袋を辞退していた人もあわせて有料化後にレジ袋を辞退するようになった人は全体の6割を超え、辞退の理由として7割近くの人がマイバッグを持ち歩くようになったためと答えています。 レジ袋有料化によりプラスチック問題への関心が高まり、具体的な行動に移している人が増えているようです。 現在ではプラスチックカトラリーの有料化が導入され始めていることから、マイカトラリーを持ち歩く習慣が今後必要になるかもしれません。