小田井涼平「堂々とテレビで言うて大丈夫?」女子サッカー界のレジェンド・澤穂希から飛び出したマル秘エピソードにビビる
小田井涼平がMCを務める「小田井涼平のあい旅」(毎週木曜夜8:00-9:00、BSJapanext<263ch>)。1月4日の放送回は、より旅のグルメや景色にも注目し、ゲストも呼んだリニューアルの初回だ。小田井が元女子サッカー日本代表・澤穂希とともに、宮城・松島でいつもよりにぎやかな旅を楽しんだ。 【写真】国宝の寺でご利益を願う小田井と澤 ■スペシャルゲストは日本女子サッカー界のレジェンド・澤穂希 冒頭、雨が降るなかで「皆さま、新年明けましておめでとうございます!2024年もハッピーでいきたいと思っております」と元気よくあいさつする小田井。2024年の初放送回、そしてリニューアル初回ということもあり、気合が入っているようすがわかる。 続いて周囲を示した小田井は、「どこか分かりますか?」と訪れた場所を質問。「ヒント、島がめちゃくちゃ多いです」と明かしたあと、すぐ「正解は松島で~す!」と告げる。小田井らしいテンポで、宮城・松島から2024年最初の「あい旅」をスタートさせた。 小田井が訪れた松島は日本三景の1つで、美しい島々の景観が見どころ。ちなみに小田井は20代の社会人時代に仙台で暮らしていたらしく、松島にも足を運んでいたという。小田井にとっても思い出深い場所というわけだ。 ゆっくり歩みを進めた小田井だったが、「小田井さんー!おはようございます」と女性の声が。小田井は「あれ!?」と驚いてぴたりと足を止め、声の主を確認する。「ほんまですか?ちょっと本物や!すげー!穂希さんですやん」と大はしゃぎの小田井が言うとおり、声をかけてきた女性の正体は日本女子サッカー界のレジェンドと呼ばれている澤穂希だった。 澤は結婚後に松島に移住し、現在8年目になるという。そんな澤とともに、小田井は松島を堪能していく。まず、澤がお薦めする松島の絶景が楽しめる遊覧船に乗ることに。 小田井が道中、「今日心強いな…なんやろう、なんて言ったって(澤は)キャプテンですからね」といつものごとくボケをさく裂。レジェンド相手でも気後れせずに済んでいるようだ。澤はそんな小田井に笑いながら、「背中でね、ついてこい!ってね」と男前な返事。互いに笑いを引き出しつつ、最初から相性の良さが伺えるやり取りを見せた。 「松島島巡り観光船」は約50分のクルージングで、松島の美しい風景を楽しむことができる。乗り込んだ小田井と澤だったが、澤からふと思い出したかのように「結婚する前にお忍び(デート)で松島に来ていた」というエピソードが飛び出す。すると小田井は、「お忍びで来ていたことを堂々とテレビで言うて大丈夫?」とコメント。 しかし澤は気にしたようすもなく、「結婚したから大丈夫!」と笑顔を見せる。ポロっと出てきた言葉に心配していたのか、小田井もどこかほっとしていた。 ■「観光大使狙ってます?」小田井のツッコミで澤爆笑 続いて訪れたのは、澤いわく“松島に来たら欠かせない場所”だという「国宝 瑞巌寺」。およそ400年前に伊達政宗によって建てられた瑞巌寺は、本堂内部が荘厳かつきらびやかな造りになっている。政宗のセンスと美意識を随所に感じることができる松島の観光名所なのだとか。 その後、澤と小田井は“政宗の真髄を感じられる”本堂へ。そこには国宝に指定されている“廊下”があり、小田井は「言われてみると、ものすごく味わいというか風合いというか…光当たったときの木が波打ってる感じとかが、ものすごい歴史を感じる」とじっくり観察していた。たしかに長い年月を過ごした木の廊下は、非常に深い木の色でありつつも丁寧に磨かれた艶にあふれている。 さらに法要のときのみ、限られた人しか入ることができない場所へ入れてもらえることに。緊張しながらも歩みを進める際、「左から」というしきたりに従いながら「聖観世音菩薩像」のある場所へとたどり着く。 金色に輝く仏壇に飾られた「聖観世音菩薩像」のあまりの美しさに、声を失う2人。案内してくれた僧侶から「お2人のますますのご活躍とご健勝をご祈念申し上げまして、合唱礼拝」と礼を受けると、2人は「ありがとうございます」としみじみとありがたさに感謝していた。 さらに小田井と澤は、「文王の間」という伊達家親族の控え室へ案内される。部屋の奥には兜をかぶった「伊達政宗甲冑倚像復元像」のある「上段の間・上々段の間」が。灯かり取り用の窓「火頭窓」が大広間にあるという造りは珍しく、全国の城や寺の中でも「瑞巌寺」だけではないかとという話も。 澤は「宮城に住んでいても知らないことがあった。子どもたちやいろいろな人たちに歴史を知ってほしいなと思います」としみじみ漏らす。そんな澤の言葉に、小田井は「観光大使狙ってます?」とツッコミを1つ。まさかの返事に、スタッフから笑いが巻き起こった。 ■やりきった先の新しい人生 旅の道中、澤が松島に訪れたときは必ず行くという「杉原功商店」で注文した浜焼きを待っている間に小田井が澤のサッカー人生を振り返る一幕が。小田井からなでしこジャパンとして、「FIFA女子ワールドカップ優勝」(2011年)を飾ったときの思いを聞かれた澤は、ゆっくりと思い出すように「見えない力があってさまざまな方にサポートしてもらったからこそ、あの優勝だったなと」と語る。 日本の代表として、プレッシャーを感じながらも、日本の人々から力をもらっていたと明かす澤。そんな澤は「やりきったサッカー人生だった」と話し、現在はもうサッカーには未練がなく、誘われても断っているのだとか。 サッカーに限らず、スポーツ選手の寿命は短い。短い選手生命のなかでどれだけ頑張っても、澤のようにきっぱりと「やりきった!」と言える人は少ないだろう。そう考えれば澤が本気で「すべてを出し切れた」と語れるのは、奇跡のような話だ。 また「純烈」を卒業した小田井もそうだったのかもしれない。ファンからすれば寂しさもあった選択かもしれないが、小田井にとっては「純烈」は全力で駆け抜けたステージの1つ。いま2人がそれぞれ「第2のステージ」を歩めているのは、後悔のないように全力で生き抜いた結果といえる。 違うジャンルではあれど、全力を出し切って1つのステージを終えた経験を持つ2人。打てば響くような相性の良さにも、なるほど納得のできるやり取りだった。