27日、東京・新橋で果物ナイフのようなもので首などを切りつけられ、ガールズバーの店員・谷沢優奈さん（18）が死亡しました。 谷沢さんの印象について近所の人は、「あいさつもちゃんとするし、素直でいい子だよ」と話します。 その谷沢さんをナイフで切りつけ、現行犯で逮捕された千明博行容疑者（49）は28日朝、殺人の容疑で検察に身柄を送られました。 事件が明らかになったのは27日午前5時40分ごろ。ガールズバー店員からの「店長が客を押さえているから早く警察官来てください」という110番通報でした。 現場に駆けつけた警察官が千明容疑者を取り押さえた様子を捉えた画像があります。 また動画には、千明容疑者がパトカーに連行される様子が映っています。 27日夜、群馬県の自宅から上京し、店に6時間以上も滞在していた千明容疑者。 谷沢さんとの間に一体何があったのでしょうか。 群馬県で農業を営んでいた千明容疑者。 渋川市の道の駅で、自分の家で作ったサツマイモを販売していたということです。 FNNは同居する母親を取材しました。 千明容疑者の母親: 普段はね、真面目ですよ。ずっと“サツマイモ”作ってたの。だけど去年から具合が悪くて、私も全然手伝えていないんで、去年からちょっとしてないんだけど。 さらに母親は、事件前夜、東京に向かう千明容疑者の異変を明かしました。 千明容疑者の母親: 夜、夕飯食べてから出て行ったんですよ。7時過ぎに「東京行くの?」って言ったら“うん”って言っただけで。ゆうべに限って“年の順に死ぬとは限らないから”ってことを言ったんですよ。 そして28日、千明容疑者の新たな供述が明らかになりました。 千明容疑者は「6月ごろにマッチングアプリで知り合った」と供述。 このころから、千明容疑者が谷沢さんが働くガールズバーに通うようになったとみられています。 一方、亡くなった谷沢さんは、10月初めに千明容疑者とみられる男との金銭トラブルを警視庁に相談していました。 相談内容は「マッチングアプリで知り合った男からお金を盗まれた」「取り返してほしい」というものでした。 警視庁は、この男が千明容疑者の可能性もあるとみて慎重に調べを進めています。