嵐・二宮和也 “世渡り上手”の原点…ジャニーズ性加害問題などどこ吹く風で絶好調
ここへきて、嵐メンバーの二宮和也(41)の快進撃が止まらない。 今夏、主演しているドラマ「ブラックペアン2」(TBS系)は、18日放送の第6話も平均世帯視聴率11.5%(個人7.0%=視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区)。今期の民放ドラマで唯一の2桁台をキープしており、独走中。また2025年前期のNHK朝ドラ「あんぱん」で、松嶋菜々子と夫婦役を務めることが発表されたばかり。二宮はNHK朝ドラ初出演となる。 二宮和也が25年度前期朝ドラ「あんぱん」出演決定も「めでたいけど複雑」とファンうめき声 また、バラエティー番組では、現在、日曜日の午前中に放送中のMCを務めるトーク番組「ニノさん」(日本テレビ系)が、10月からは、金曜日のゴールデンタイムに昇格。さらに8月31日には、テレビ東京系「激かわペット大集合!ワンニャンにのランド」で、霜降り明星のせいや(31)とともにMCを担当。二宮がテレ東のバラエティー番組でMCを担当するのは初めてという。 ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による性加害問題をきっかけに、タレントの退所が相次ぐ中、独立したとはいえ、二宮は性加害問題など無縁のような活躍を見せているのだ。それは嵐メンバーの中でも際立っている。「ジャニーズは努力が9割」(新潮社)の著書もあり、ジャニーズに詳しい霜田明寛氏はこう話す。 「二宮さんは、もともと非常に冷静で客観的な視点を持っているんです。常に自分や他者の立ち位置を見極めている。また、自他のプロデュース能力にも長けていて、2021年には、『ジャにのちゃんねる』(現よにのちゃんねる)というYouTube番組を立ち上げています。グループの垣根を越え、メンバーの選出も彼が主導で立ち上げたもので、ネットに消極的だった当時のジャニーズとしても異例のことだったんですよ。またかつてNHKの番組で、“あなたのターニングポイントはどこですか?”と問われた際も、自分の主演映画や番組ではなく、松本潤さんがブレークした『花より男子』と答えていました。松潤のブレークでグループも自分にも弾みがついた、と。さらにメンバーの中では、各メンバーの個性が引き立つよう、自分が前に出たり引いたり、バランスを保っていたことがうかがえます。そうした絶妙なバランス感覚があるんですね」 そうした客観的視点とバランス感覚が、性加害問題が大きく報じられた直後の昨年10月に当時のSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)からのいち早い独立につながったのか。スポーツ紙芸能担当記者はこう話す。 ■クールな「客観的視点」 「当時の二宮は、世界的に配信される『VIVANT』の続編や、NHKへの出演の話があると言われていました。性加害問題がある事務所と袂を分かたないとそうした作品に出演できない。その後、生田斗真や岡田准一ら旧ジャニーズの俳優としての実績があるタレントの独立が続きました。現在も表向きは、嵐のグループとしての活動は継続し、STARTO ENTERTAINMENT社とエージェント契約はしていますが、嵐復活の可能性は低いでしょうね。二宮はドロ舟から鮮やかに“一抜け”したわけです」 しかし、そこには深い思慮と葛藤があったはずと霜田氏はこう続けた。 「独立発表の時の『正直な話、僕も怖くなった』という言い回しも絶妙だなと感じました。彼はクールで冷静ですが、むしろ普段はひょうひょうとしていて、あまりそうした一面を前面に出しません。しかし、現実的にジャニーズという後ろ盾がなくなった今、個人としてここまで活躍できるのは、在籍時から自分の立ち位置や今後などについて常に考えていたことの表れだと思いますね」 旧ジャニーズから、まさに「機を見るに敏」の嗅覚で独立し、性加害問題などどこ吹く風と活躍する二宮は、なんともシタタカな“世渡り上手”と言えそうだ。 ◇ ◇ ◇ 2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」に登場することが明らかになった二宮和也だが、木村拓哉との“カブり”が発生してしまいそうだ。 ●関連記事【もっと読む】松嶋菜々子&二宮和也「あんぱん」凸凹夫婦はどうなる? 迫る木村拓哉&天海祐希の“二の舞”…では、その危険性に触れている。