TSMC、エヌビディアと協議 アリゾナでAI半導体生産
Wen-Yee Lee Fanny Potkin [台北/シンガポール 5日 ロイター] - 複数の関係筋によると、半導体生産受託の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、米アリゾナ州の新工場で米半導体大手エヌビディアの人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」を生産するため、エヌビディアとの協議を進めている。 TSMCはすでに来年初めの生産開始に向けた準備を進めているという。 エヌビディアが3月に発表したブラックウェルは、これまで台湾にあるTSMCの施設で生産されてきた。 TSMCのアリゾナ工場は来年、量産を開始する予定。関係筋によると、同工場の顧客は現在、アップルとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)。エヌビディアとの契約が確定すれば新たな顧客を確保できる。 ただ、TSMCはブラックウェルの前工程をアリゾナ工場で行う計画だが、後工程のパッケージングは台湾に輸送して行う必要がある。ブラックウェルに必要なパッケージング技術「CoWoS」はアリゾナ工場では利用できないという。