防災庁、26年度に創設表明 赤沢担当相、司令塔強化へ
赤沢亮正防災庁設置準備担当相は2日、災害時に政府の司令塔機能を担う「防災庁」に関し、2026年度中の創設を目指す方針を表明した。記者会見で「まずは(現行の)内閣府防災担当部局の組織、人員、予算などの大幅拡充を進める」と道筋を示した。防災庁には専任の大臣を置き、発生対応だけでなく事前防災の強化にも努めるとした。今後、関係省庁によるチームを設置し具体的な検討を始める。 ただ、防災庁の輪郭は現時点ではっきりせず、人員確保や、関係省庁も絡めて組織改編するのかなど課題は多い。豪雨など自然災害が激甚化し、巨大地震への備えも急務となる中、新組織の実効性が問われる。