「仙台赤十字病院」「県立がんセンター」統合 2030年度中に開院へ〈宮城〉
仙台放送
宮城県が主導する仙台医療圏の4病院再編構想についてです。県は仙台赤十字病院と県立がんセンターを統合して設置する新病院の基本構想を11月14日、発表しました。 新病院は仙台東部道路の名取中央スマートICから車で3分ほどの名取市植松に建設される予定です。県によりますと、新病院は「日本赤十字社」が運営し、2つの病院が担っている救急医療や周産期医療など35の診療科に加え、新たにがんの先進医療などにも対応する科を設けるということです。 病床数は400床程度で、コンセプトには「救急車をすぐに受け入れる病院」、「最適ながん医療を提供する病院」などが掲げられています。 県保健福祉部 大森秀和副部長 「救急専門医に頼らなくとも、内科・外科の先生がどういう形で救急に携わって、24時間体制を組むかという議論がされているので、今後、人員の配置・確保の調整に入っていく」 新病院の事業費は約300億円で、うち100億円は県が独自で支援し、2030年度中の開院を予定しています。 新病院ができる名取市の山田司郎市長は、地域の医療提供体制の強化につながると期待感を示しました。 名取市 山田司郎市長 「いわゆる総合的な医療体制を提供する病院が、市内にできるのは市民にも、特に県南の人にとって、大きな安心安全につながると思う。大変期待している」
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