庄内産ボラ、ふんだんに 鶴岡・加茂水族館レストラン、新メニュー登場
鶴岡市立加茂水族館内のレストラン「魚匠ダイニング沖海月(おきみづき)」が、市場にほとんど出回らない庄内産ボラを生かした御膳を提供している。卵巣で作った珍味のカラスミもふんだんに使うメニューだ。 ボラは、水質が良くない場所でも生息できることから臭みを持つイメージがある。須田剛史料理長によると、庄内地域で食用にする習慣は見られないが、環境が良い庄内沿岸のボラは臭みがなく冬にかけて脂が乗ることから、昨年初めて御膳を考案した。地元漁師らから仕入れ価格を抑えた。 なめろうや南蛮漬け、茶わん蒸しなどの計11品。カラスミは刺し身やすしに添え、削ってそばやご飯にも振りかける。刺し身はカンパチやヒラマサなどよりも美味だと、従業員らから評価も高いという。須田料理長はボラについて「手間をかければおいしく味わえることを知ってもらい、庄内で食材としての利用につなげていきたい」と話す。 価格は2千円で一日限定5食。予約もできる。提供は12月末までの見込み。問い合わせは同レストラン0235(64)8356。