荘内銀行と北都銀行の合併による新銀行「フィデア銀行」 2027年1月1日に誕生へ
鶴岡市の荘内銀行と秋田市の北都銀行を傘下に持つ仙台市のフィデアホールディングスは、両行の合併による新たな銀行の誕生を2027年1月1日とし、「フィデア銀行」の名称で、本店を山形市に置くことを8日、正式に発表しました。 フィデアホールディングス新野正博社長CEO「新銀行名はフィデア銀行です」 荘内銀行と北都銀行を傘下に持つ仙台市のフィデアホールディングスは8日午後、記者会見を開き、およそ2年後の2027年1月1日付けで、荘内銀行が北都銀行を吸収合併し、新たな銀行の名称を「フィデア銀行」とすると発表しました。 フィデアホールディングス新野正博社長CEO「両行の経営統合以来、15年が経過し、フィデアの名称がお客様や行員に浸透していること、新銀行の目指す姿とも合致することから新銀行を株式会社フィデア銀行とした」 フィデア銀行の本店所在地は山形市とする予定です。これに伴い、現在、鶴岡市にある荘内銀行の本店機能が、来年5月26日に山形市にある現在の山形営業部に移されるということです。 フィデアホールディングス新野正博社長CEO「これからの産業の集積、事業者の方々の集積、動向、それから我々としての成長戦略、地元との関係、いろいろと考慮した上で本店は山形市が最適だろうと」 荘内・北都の両行は2008年に持ち株会社のフィデアホールディングスを設立し、経営統合しました。そして、ことし2月に準備委員会を設置し、合併に向けた検討を進めてきました。今回の合併によって東北で初めて県境をまたいだ広域の地方銀行が誕生します。また、フィデア銀行はグループ会社と連携し、山形・秋田両県の地域活性化に向けて、観光振興や再生可能エネルギー事業の支援などに力を入れていきたい考えです。 フィデアホールディングス新野正博社長CEO「両県とも人口減少、高齢化が進んで、それに伴い、事業者の数が低減していく先々の予想になっている。縮小する地元だけでは成長できないと考えている事業者の方々もたくさんいるので、我々は広域地方銀行としての強みを生かすという観点でもその期待に応えないといけない」 会見では、フィデア銀行の初代頭取に現在の北都銀行専務執行役員の佐藤敬さんが就任することも発表されました。新たな銀行への円滑な移行を図るため、来年4月から、荘内、北都両行の頭取を佐藤さんが兼務する予定です。 フィデア銀行頭取に就任予定佐藤敬北都銀行専務執行役員「2027年1月の合併を待たずに地域戦略を深堀りしながら、早期に実行に移していく。我々は東北で初めて“2つの地元”を持つ広域地方銀行として、地域のお客様から信頼を得られるように、選んでいただけるように、フィデアグループの総力を挙げて全力で取り組んでまいりたい」 今後、両行は合併に向け、システムの統合など準備を本格化させる予定です。