「これだけの集団は初めて」 イノシシ? 東村の農道を歩く14頭の群れ 人に気付いても慌てる様子なく
沖縄県東村慶佐次の農道で5月27日、屋我地鳥獣保護管理員の渡久地豊さんが14頭の群れで歩くイノシシとみられる生き物を撮影した。本島北部地域ではイノシシの目撃情報が相次いでおり、人や農作物などへの被害が懸念されている。 【写真】「複雑な気持ちだが…」 畑荒らしていたイノシシ「ゴン四郎」捕獲 有害鳥獣駆除実施隊が駆除 国頭村 渡久地さんによると小さい個体に見られるウリ模様があったのは3頭。小さくて体が黒い個体もいたことから、在来種のリュウキュウイノシシとブタの交雑種の可能性もあるという。 群れは人に気付いても慌てる様子はなく、林内に移動していった。北部地域では主食のドングリが昨年から凶作傾向で、餌を求めて人間の生活圏まで下りてきているとみられる。 渡久地さんは「これだけの集団は初めてで、思わず近くの養豚場から逃げ出したのかと思った。農業被害が心配だ」と話した。 野生のイノシシを発見した場合の連絡先は、目撃した市町村か県自然保護課、電話098(866)2243。(北部報道部・松田駿太)