大雨で「一斉休校」伝わらず1300人登校か…福岡市で昨年7月、一斉メールシステム障害
昨年7月10日の記録的な大雨で、大雨特別警報の発表と通学時間帯が重なり、登校に混乱が生じた問題について、福岡市教育委員会は14日、全市一斉休校を知らずに登校した児童・生徒数が、推計で約170校・約1300人いたことを明らかにした。 【写真】冠水し車が通行出来なくなった国道210号の交差点(2023年7月10日午前8時32分、福岡県久留米市で)
市議会の一般質問で天野浩議員(日本維新の会)の質問に答えた。
市教委によると、当時午前4時頃に県南部で線状降水帯が発生し、5時台には市内で避難指示の校区が拡大。6時40分に朝倉市などに大雨特別警報が発表され、同42分に一斉休校を決定して学校側に通知した。一方で、学校からは保護者に一斉メールなどが送られたが、アクセスが集中してシステム障害が起き、一部の学校で連絡が遅れたという。
石橋正信教育長は、システムを変更しているとした上で、「災害時の対応については検証をしていきたい」と述べた。