ゴール前で競り合うイサカ（中央、カメラ・秋元　萌佳）

◆明治安田Ｊ２リーグ　▽第９節　モンテディオ山形２―０鹿児島（７日・ＮＤソフトスタジアム） 　モンテディオ山形はホームで鹿児島と対戦し、２―０で快勝した。４試合ぶりにスタメン復帰したＦＷイサカ・ゼイン（２６）が前半１１分に先制弾を決めると、後半４５分には途中出場のＭＦ高江麗央（２５）が山形加入後初となるゴールを決めて突き放した。 　３連戦の最後は快勝で締めた。気温２２・８度と春の陽気の中でつかんだ勝ち点３に渡辺晋監督（５０）は「連戦最後で、気温も高く過酷な状況だったと思う。軽率なミスで相手にリズムをつくられる場面もあったが、高い位置から奪っていく自分たちのプレーがつくれたと思う」と振り返った。 　先制点をもぎ取ったのは、４戦ぶりの先発出場となったイサカだった。前半１１分、ＤＦ安部崇士からのロングフィードをゴール中央で大ジャンプして受けると、飛び出してきたＧＫとの競り合いに勝利。ＧＫ後方へこぼれた球に食らいつき、そのまま右足を振り抜いてネットを揺らした。「練習からやっていたプレーだったので狙い通り」と笑顔。後半４５分には裏に抜けた高江へ右サイドからグラウンダーのクロスを供給し、山形加入後初ゴールをお膳立てし「ちょっと詰まったけれどうまく決めてくれて良かった」と感謝した。 　３月２０日のホーム藤枝戦で高く上げた足が相手の顔面に入り一発退場。２７日のいわきＦＣ戦は出場停止となり、その後２試合は途中出場が続いた。４戦ぶりのスタメンに「チームに迷惑を掛けてしまった。スタートからプレーするチャンスをもらえたので、与えられた時間で絶対に貢献したいと思った」と悔しさを晴らす活躍だった。 　次節は１３日、敵地でベガルタ仙台との「みちのくダービー」を迎える。イサカは「ただの１試合ではない」とした上で「やるべきことは変わらないけれど、いつも通りのことを、いつも以上に気持ちを込めて準備したい」と、勝利を見据えて仙台へ乗り込む。（秋元　萌佳）