日並び悪いけど…ゴールデンウイークの沖縄便 前年比7.1%増の37万800人 予約率も向上64.2% コロナ禍後の観光需要回復が顕著
国内航空各社が19日にまとめた2024年のゴールデンウイーク(GW、4月29日~5月7日)の沖縄路線の予約人数は、前年比7・1%増の37万800人となった。予約率は64・2%で、23年同期を4ポイント近く上回った。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行して初の大型連休となり、好調に推移する見通しだ。(政経部・大川藍) 【写真】リニューアルしたオリオンホテルモトブリゾート&スパ。オーシャンビューを楽しめるクラブスイートの客室 今年は昨年に比べて、期間中に平日を1日多く挟むものの、観光需要の回復が予約率を押し上げた。 19日時点の予約人数は全日本空輸(ANA)で前年比14・4%増の21万623人。日本航空(JAL)グループは1・3%減の16万177人となった。ANA担当者は「日並びは悪いものの、早くから予約キャンペーンを行ったこともあり、GWの前半、後半それぞれで予約が伸びた」とみる。 予約率はANAが66・3%、JALグループが61・6%。同グループの琉球エアーコミューター(RAC)が運航する県内線の予約率は44・9%と低調だが、担当者は「例年の傾向から、県内線を中心にこの先も予約が増える」と見込む。 提供座席数はANAが前年比2・1%減の31万7450席で、JALグループが1・5%増の25万9907席だった。同グループ担当者は「供給を増やした分、もう少し来てほしかった」と残念そうに話した。 県が発表した23年の国内客の入域観光客数は過去最多の724万人だった。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)担当者は「全国旅行支援がなくなったにもかかわらず、国内客は順調に回復している」とした上で、「予約率4ポイント増は悪くない数字だが、数に一喜一憂せず、旅行の質を高めてもらえるよう情報発信していきたい」と話した。