家を建てたいのですが、3年前にクレジットカードの支払いを1ヶ月滞納してしまいました… ローンは組めないのでしょうか?
住宅ローンを組むにあたり、過去のクレジットカードの返済状況はどのくらい影響するのか気になる人もいるのではないでしょうか。過去にクレジットカード利用料金の引き落とし口座への入金を忘れてしまい、滞納してしまったことがあるという人もいるでしょう。 クレジットカードの支払いの滞納が、住宅ローン審査にどのくらい影響するのかは公表されていません。しかし、信用情報機関が管理する信用情報に延滞情報が登録されるため、金融機関の判断によっては信用力を問題視して審査に通らない場合があります。 本記事では、クレジットカードの支払状況などが登録される信用情報をはじめ、登録期間について解説します。
クレジットカードの利用履歴は信用情報に残る
住宅ローンの審査での返済能力や信用力の調査に必要な情報は、申込者本人が申請した情報以外に、信用情報機関が管理・登録を行う信用情報です。信用情報には、個人の生年月日や勤務先をはじめ、クレジットカードやローンの契約内容や返済状況、申込情報、取引事実などが登録されています。 住宅ローンの審査項目には、申込者の信用情報の照会が含まれているため、過去にクレジットカードの支払いを滞納した事実が伝わることを避けられません。信用情報機関は以下の3つの機関があり、CRINというネットワークで情報を共有しています。 ・株式会社:シー・アイ・シー(CIC):クレジットカード会社や信販会社などが加盟 ・株式会社日本信用情報機構(JICC):消費者金融や信販会社などが加盟 ・全国銀行個人信用情報センター(KSC):銀行や信用保証協会などが加盟 信用情報機関に加盟していれば、CRINによって他社の信用情報の参照が可能です。住宅ローン審査で照会されるのはKSCだけでなく、CICやJICCも含まれていると認識しておきましょう。 ◆支払状況の登録期間は契約期間中および契約終了後5年以内 株式会社シー・アイ・シーの「CICが保有する信用情報」によると、クレジットカードの支払状況に関する情報の保有期間は、契約期間中および契約終了後5年以内です。支払状況に関する情報とは以下のとおりで、滞納の有無や発生日、解消日なども含まれています。 ・報告日 ・残債額 ・請求額 ・入金額 ・入金履歴 ・異動(延滞・保証履行・破産)の有無 ・異動発生日 ・延滞解消日 ・終了状況等 クレジットカードの支払いを1ヶ月滞納した場合、支払いが完了してから5年以内は信用情報に登録されます。しかし「信用情報に延滞情報がある場合は審査に通らない」という決まりがあるわけではありません。 審査基準は金融機関によって異なるため、1回の滞納ならば他の審査項目を勘案して住宅ローンの審査に通るケースや、1回の滞納でも信用力を問題視されてしまうケースもあるでしょう。 結局のところ、クレジットカードの支払いを1ヶ月滞納して審査に通るかどうかは銀行の基準で決まります。しかし、信用情報に延滞情報が登録されている以上、審査に通らない可能性が高いと想定しておくことも必要です。