総理が閣僚等の更迭検討…パーティー巡る裏金問題で揺れる自民党安倍派 “念願の初入閣”鈴木総務相の地元は
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題について、東海地方の選出で、安倍派に所属する議員の対応を取材しました。 【動画で見る】総理が閣僚等の更迭検討…パーティー巡る裏金問題で揺れる自民党安倍派 “念願の初入閣”鈴木総務相の地元は 石破元幹事長は11日、岸田総理の予算成立後の退陣に言及しました。 石破茂元幹事長: 「自民党政権終わりますよ。予算が通ったら(首相を)辞めますとかね、そういうのはありなんですよね。でも責任はとるものなんですよと、どこかで示すことが必要」 自民党を揺るがす、政治資金パーティーをめぐる裏金問題。 岸田首相(12月11日): 「国民の信頼回復のために、また国政の遅滞を生じさせないために、適切なタイミングで適切に対応を考えていきたい」
岸田総理は今週中にも、安倍派に所属する閣僚や副大臣・政務官15人の更迭を検討していますが、新たに岸田派でも疑惑が発覚したことで、政務官については留任させるとの見方も出ています。 東海3県で安倍派に所属する政務三役は、衆議院愛知7区選出の鈴木淳司総務大臣ら4人です。
12日の会見では…。 鈴木淳司総務相: 「人事は総理・総裁の専権事項ですから、私から何も申し上げることはありません。いただいた職責については、その期間においてはしっかりと務めていきたいと思っています」
鈴木総務大臣は、当選6回にして念願の初入閣でした。あれから3カ月、取り巻く状況は一変しています。地元の瀬戸市民は…。 70代の瀬戸市民: 「せっかく大臣なれたもんでね、あの人も長いことかかって。このままやってもらうといいかもしれんね、地元としてはね。地元の代議士さんだもんで、頑張ってもらいたい」 80代の瀬戸市民: 「私の気持ちは変わりませんよ。やっぱり根本のところから直していただかないと。政治家こそクリーンに」 愛知12区が地盤で、衆議院当選4回の青山周平文部科学副大臣も安倍派に所属しています。
地元・岡崎市の秘書が取材に応じました。 秘書の中田大亮さん: 「地元の皆さん、支援者さん、後援者の皆さまからは、いろいろな『どうなんだ』というお問合せをいただきますけれども、僕らとしても今どういう状況か分かっていない状況なので、引き続きご支持いただきたいというお願いしか今できない状況ですね」 安倍派で議員にキックバックされた総額は、5年間で数億円にのぼるとみられています。 このうち5000万円以上を受け取ったとされる岐阜県選出の大野泰正参院議員は、謝罪の言葉を述べながら「精査する」と繰り返しています。