尾関彩美悠、全米女子オープン切符 1位通過でメジャー大会初出場/米女子ゴルフ
全米女子オープン選手権日本地区予選(22日、千葉・房総CC房総ゴルフ場東C=6519ヤード、パー72、西C=6413ヤード、パー72)117人が参加して36ホールで争われ、ツアー通算1勝の尾関彩美悠(あみゆ、20)=JFEスチール=が通算12アンダーのトップで、今季メジャー第2戦「全米女子オープン」(5月30日開幕、米ペンシルベニア州ランカスターCC)の出場権を獲得した。2位は河本結(25)=リコー、3位は藤田さいき(38)=JBS、4位はサイ・ペイイン(32)=台湾=で、残り1人はプレーオフが日没サスペンデッドとなり、23日に持ち越された。 【写真】「素敵な大人になる!」成人の日に振り袖姿を公開した尾関彩美悠 長い一日を、笑顔で走り切った。尾関は36ホールで12バーディー、ボギーなし。2位に3打差のトップでメジャー大会初出場を決めた。 「完走できるよう、できるだけオンオフをしっかりして。出場権を獲得できたのはうれしい」 21日閉幕の「フジサンケイレディスクラシック」は最後まで優勝争いを演じ、今季最高の4位。大会後は静岡・伊東市川奈から千葉まで移動し、午後10時半に就寝した。起床は午前4時、同7時10分にはスタートした。 「私にとっては睡眠が全く足りなくて…。午前中のワンラウンドは本当に倒れないか心配なくらい結構疲れていた」 予選会は今回が初挑戦。自身の調子が安定しないこともあり、昨年までは断念していたが、キャディーや父・美成さんからの助言もあり、「体力のあるうちに挑戦して経験したい」とエントリーした。 西Cの1番から出て、13番から5連続バーディー。ショット、パットともに好調で2ラウンド目は「バーディーが薬」と疲れも吹き飛び、最終9番(パー5)は1・5メートルのバーディー締め。充実感たっぷりの36ホールを終えた。 好きな選手は、日米通算6勝の田仁智(韓国)。「所作や堂々としているしぐさが好き」という。田仁智の米ツアー初Vは2015年の「全米女子オープン」で、会場は今年と同じランカスターCCだった。「誰と回ってもうれしい。ガン見して少しでも学ぶことがあれば。予選通過できたらベストかな」。自ら力でつかんだチャンスをものにする。(高橋朝香) ★今年の全米女子オープン出場権を持つ日本選手