ライバル不在、海外調査リポート販売の成長が続く理由
さまざまな分野のリポートを扱っている(写真はグローバルインフォメーションHP)
米欧をはじめとする海外発の市場調査リポートを、国内中心に販売しているグローバルインフォメーション(4171)の業績が絶好調だ。 コロナ禍で世界的に経済や市場の状況が激変したことにより、主顧客である大手製造業などを中心に最新の市場調査リポートへの需要が高まっていることが、好業績の追い風になっている。海外の調査会社や出版社による市場調査リポートは、海外展開をしていたり、あるいはこれから予定しているような日本企業にとっては貴重な情報源だ。一方、海外の調査会社等は日本では販路を持っていないことが多い。当社は日本企業がリポートを手に入れるための橋渡しを行っている。 日本企業は3月期決算が多く、新年度に向けた情報収集のため3月期末にかけてリポートを購入する。したがって、当社にとっては第1四半期が繁忙期だ。 5月に発表した今2022年12月期の第1四半期(2022年1~3月)決算は、売上高が10億6300万円(前年同期比14.6%増)、営業利益が3億2100万円(同25.3%増)と、2桁の増収増益だった。進捗率は、売上高で34%、営業利益で49%に達するが「おおむね想定どおり」(樋口荘祐常務)として、通期の売上高31億1000万円(前期比17.2%増)、営業利益6億4900万円(同25.8%増)の計画は据え置いている。
本文:3,098文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
柿沼 茂喜