謝罪はしない!?英国王室が学ぶべき、メーガン妃&ヘンリー王子のメディア戦略
キャサリン皇太子妃が加工を認めた写真に対し、ネット上では無数のコメントが飛び交い、ヒステリックなミームの世界が生み出された。そして、「ロイヤルでさえも奇妙なデジタル加工の写真と無縁ではない」という事実が、ネットを震撼させている。 【写真】メーガン妃&ヘンリー王子の“イチャイチャ”幸せな瞬間30 ウォーターゲート事件になぞらえ、「ケイトゲート」「スリーブゲート(シャーロット王女の袖が消えていたことから)」「フォトゲート」などといった言葉でこの騒動が表現されはじめると、ケンジントン宮殿の裏“ゲート”からは、王室を巻き込んだ写真騒動にキャサリン皇太子妃が「心を痛めている」という噂が出てきた。 念のため説明すると、キャサリン皇太子妃は英国の「母の日」にあたる現地時間3月10日(日)を記念し、自身と3人の子ども、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子と一緒に写った写真を公開。この写真はウィリアム皇太子が撮影したものだが、のちに加工されていたことが明らかになった。メタデータの専門家の中には、この写真は公開されるまでに少なくとも3回はPhotoshopを使って加工されたと推測する人もいる。
写真とその矛盾をめぐる議論は勢いを増したため、キャサリン皇太子妃は公に責任を取らざるを得なくなり、現地時間3月11日(月)に「混乱」を引き起こしたことへの個人的な謝罪をXで発表した。妃は「多くのアマチュア写真家と同じように、私もときどき写真を編集することがあります。昨日公開した家族写真が混乱を招いてしまったことをお詫び致します」とコメントしている。
AP通信はこの写真について、「加工」が懸念されるとして取り消しを意味する「キル・ノーティス」を発表し、クライアントに使用しないよう呼びかけた。 英国メディアの見出しは、キャサリン皇太子妃の“ミス”を許して前に進むよう懇願しているが、私たちにも議論すべき話題がほかにもっとあるはずではないだろうか。
かつてサセックス公爵夫妻として知られていたヘンリー王子&メーガン妃は、メーガン妃に対する辛辣な人種差別や女性差別的な憎悪によって、事実上英国から追放された。そして夫妻は長きにわたり、現代に生きるロイヤルとして、徹底的にモダンなリブランディングを行ってきた。 2020年に高位ロイヤルの座から退いたのち、NetflixやSpotifyと巨額の契約を結んだ夫妻。彼らが築いた戦略は、おそらくキャサリン皇太子妃が問題を引き起こす前に、そして写真加工を行ってしまう前に、参考にできたはずのものだ。