小祝さくらは海が苦手でサメも怖い。なのになぜか楽しそうに語るハワイの“ケージダイビング”体験
女子ツアー黄金世代の実力派にして天然キャラクター・小祝さくら。そのゴルフ回路を覗く異色エッセイ。第33話、深い海が苦手でサメも怖い。なのになぜか楽しそうに語った“ケージダイビング”体験。
小祝さくらは、スポーツ観戦が大好きである。でも、どのスポーツもルールはほとんど知らない。たとえば昨年、女子プロ仲間とよくプロ野球観戦に行ったが、野球のルールはあまり知らない。最初の頃は、「ピッチャー」「キャッチャー」ではなく、「投げる人」「捕る人」と呼んでいた。 「いまだにわからないんですよ。4番の人は守備はやらない人だと思っていましたし、キャッチャーが打つのも最近知りました。アイスホッケーも好きだったけどルールは知らない。見るのが好きなんです。それでもいいんですよ。雰囲気を味わうのが楽しいんです」。ルールを知っているのはゴルフだけだ。 昨年末、スポーツ大好きなさくらをホスト役に、パリオリンピック金メダルを目指すプロサーファーの五十嵐カノア選手との対談が行われた。最初は、「五十嵐選手、裸足で来るんですかねえ……5カ国語話せるなら、英語で返そうかなあ」などと、緊張を隠すためか、面白い言葉を連発していたさくら。
「それにしても世界中回ってるから、めっちゃ疲れますよね。海って疲れるし。私はビーチに行っただけで疲れるので。日差しもあるし、疲労感はすごいじゃないですか。そんな中で毎日サーフィンしている。たぶん、体力は半端ないと思います。でも私、実は海が苦手なんです。サメが致命的にダメで……映画の『ジョーズ』とか見たら怖くて」と言いながら、一度ハワイでサメを見るツアーに参加したことがあるという。〝あまのじゃく〟さくらだ。 「檻(おり)みたいなものに入って、餌を出してサメをおびき出すんです。一応普通にでっかいサメが来るんですよ。何十匹もいるんです。でもそれはそんなに怖くはないんですけど、海が深いから怖くて。もしその檻が壊れたらって。半袖と短パンで入るんですよ」とちょっと楽しそうに語る。 対談のとき、カノア選手にもその話をすると、「ああ、ケージのダイビングね。僕もやろうと思ったことがあるけど、怖くてできなかった」と笑いで返された。なにせ、サーフィン最中に、海のなかでサメを見たことがあるというカノア選手である。