戸郷（左）と話す巨人・菅野

◇20日　「2024 JERA　クライマックスシリーズ　セ」ファイナルステージ第5戦　巨人1―0DeNA（東京ドーム） 　2連敗から3勝3敗のタイに戻して、日本シリーズ進出へあと1勝までこぎつけた巨人。運命の第6戦に向けて、阿部慎之助監督は「総力戦でいきます」とキッパリ言った。 　先発は第1戦から中4日になるエース・戸郷だが、第2戦に投げた菅野と第3戦のグリフィンをリリーフ待機させる。菅野もグリフィンも自ら志願したといい、ベンチに入れることを決めた。長嶋茂雄監督が率いた1994年は中日との「10・8決戦」で槙原、斎藤、桑田の3本柱リレーでシーズン最終戦でのリーグ優勝を決めたが、阿部監督も、頼りの3本柱の投入も辞さない構えだ。 　それだけではない。指揮官はこの日で3連投となった守護神・大勢についても、「明日もいってもらう予定」と明言。杉内投手チーフコーチも、「（日本シリーズは）考えていない。まず明日勝つ。もうみんなで勝つって感じですね」。とにかく令和の「10・21決戦」に全力を注ぐ。 　先陣を切る戸郷は「負ければ終わりですし、やるしかない。すごく大一番です。チーム一丸となって勝たないといけない試合になる。みんなの力を出せば僕らの方が上だと思う」。名古屋での伝説の「10・8決戦」からちょうど30年。あの時と同じく、今度も巨人が勝利の雄たけびをあげる。